日本拠点のCGVファンド、L2「Blast」のエコシステムに500万ドル投資へ

「Blastネットワーク推進へ」

日本に拠点を置くWeb3投資会社Cryptogram Venture(CGV)は27日、新しいイーサリアムL2プラットフォーム「Blast」のエコシステムに、500万ドル投資することを発表した。

CGVとは「クリプトFoF(Fund of Funds)型」という仕組みの組織で、日本本部のほか、シンガポール、カナダ、中国など支社を置いている。これまで、Republic、CasperLabs、 AlchemyPay、The Graph、Bitkeep、Pocket、Powerpool、Mechaverse、FTXといった海外プロジェクトへの投資だけでなく、国内プロジェクトである日本円ステーブルコインJPYWにも出資しインキュベートしている。

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今回、Blastエコシステムへの出資について、CGVの創設者であるSteveは、Blastの将来性に自信を示し、EVM互換性と開発者に提供されるサポートリソースを強調し、エコシステムの繁栄と多様性を促進するために、より多くの開発者とユーザーを引きつけることを期待。また、Blastのエコシステム構築に積極的に参加するとも言及した。

これから生まれるBlast基盤のプロジェクトについては、CGVの財政支援を受ける機会にとどまらず、日本、米国、香港、シンガポール、その他の地域のリソースやコネクションも提供するとしている。

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Blastに対する懸念

Blastは、NFT集約型マーケットプレイスBlurの創設者であるPacman氏が先週ローンチした新たなネットワークで、ParadigmやStandard Cryptoなどの著名な投資会社から30億円の出資を受けている。

一方、テストネットを公開しないまま最初からベータ版Blastへの一方通行の入金をオープンしたことや、マルチシグコントラクトの5つの匿名アカウントの正体に関する不透明性などを背景に当初からコミュニティや有識者から指摘を受けている。

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また、調達をリードしたParadigm側は最新の投稿で、Blastがメインネットより先に一方通行のブリッジを立ち上げ、3ヶ月間引き出しを不可能にするという決定に同意していないと明かし「Blastのマーケティングは、チームの努力を損なっている」と指摘している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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