CGVについて
Cryptogram Venture(CGV)は日本に拠点を置く、クリプトおよびWeb3業界に特化したリサーチ・投資会社です。CGV FoFはHuobi Ventures、Rocktree Capital、Kirin Fund などのファンドのLPになります。現在、CGVはシンガポール、カナダ、中国などに支社を置いています。
CGVは革新的な「クリプトFoF(Fund of Funds)型」の組織です。すなわち、Fund、Studio、Projectの3種類の対象に同時に投資し、クリプトとWeb3のエコシステムに対して全方位的にアプローチしています。
CGVのポートフォリオについて
CGVは「リサーチドリブンの投資」をモットーに、これまでFTX、Republic、CasperLabs、 AlchemyPay、The Graph、Bitkeep、Pocket、Powerpool、Mechaverseなどに投資しています。
この内、MechaverseはCGVが最近投資した日本発のプロジェクトです。MechaverseはMechaverse Labs傘下の初のオートチェス、3Dバトル、ガチャポンマシンなど様々なゲーム形態を持つメタバース(仮想現実)リアルタイム・ストラテジーゲームです。
日本が本場のアニメ・ゲーム業界、IP資源と暗号技術を武器に、全世界のプレイヤーに日本式の没入型ブロックチェーンゲームとNFT(非代替性トークン)コレクションのインタラクティブな体験を提供します。
上記の投資事例に加えて、日本円ステーブルコインJPYW(PassPay 株式会社)やメタバースプロジェクトREDなど、日本国内の他のプロジェクトにも積極的にアプローチしています。
また、CGVのリサーチ部門であるCGV researchでは、クリプト業界の価値分析に焦点を当てた『Crypto Review』や、クリプト系スタートアップのプロスペクティブスタディを主軸とする『Crypto Radar』、クリプト業界の投資市場を総括する週刊の『Crypto Vane』などを刊行しています。
日本の政策や市場、そしてプロジェクトをどう見ている
長期的に、日本のクリプト・Web3 市場の発展を有望視しており、「Web3 Hackathon」の立ち上げにも日本を選びました。主な理由は以下の通りです。
まず、我々の考えは、日本政府が掲げるWeb3業界発展の構想と合致しています。
岸田文雄首相は2022年5月、ロンドンでの講演で、メタバースやNFTなど Web3関連の成長が日本の将来の成長戦略に含まれることを強調し、日本政府がWeb3 関連のインフラを含む新しいサービスの創造を促進する環境整備に向けた制度改革に取り組むと表明しました。
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また、自民党のデジタル社会推進本部は22年1月、Web3 時代のイノベーションを推進するため「NFT政策 検討PT(Web3PTに改名)」を発足。“Web3担当大臣”を新設し、Web3を国家戦略に組み込むことを提言してきました。
さらに、22年3月には自民党の塩崎衆議院議員が財務金融委員会にて、日本は「Web3戦略を成長戦略の中心にすべき」であり、政策の優先順位を上げるべきと訴えていました。
政策以外でも、日本のWeb3市場は大きなポテンシャルを秘めています。日本はアニメやゲームなどのIP コンテンツ、および優秀な人材を豊富に抱えており、楽天、LINE などの日本のIT大手や、三井、三菱グループなどの伝統的な大手商社がNFTやWeb3市場に続々と参入しています。
これに加えて、日本は世界で最も早く暗号通貨取引を受け入れ、取引所の規制を制定した国の一つです。市場要素と規制の両面から、日本はクリプトとWeb3の分野で大きなポテンシャルを秘めており、Web3関連のユニコーンが日本市場で誕生する可能性も否定できません。
今夏ハッカソンを企画した意図とは
Tokyo Web3 Summer Hackathonを通じて、世界のWeb3分野における優れた才能とチームを発掘、支援し、開発者のために、一般市民の生活に根ざした革新的でユーザーフレンドリーなWeb3プロジェクトを創出できる機会をつくりたいと考えています。
ブロックチェーンインフラ、メタバース、NFT、DAO、SocialFi、GameFi、DeFi など、Web3のキーワードの応用可能性を共に探るとともに、プロジェクトのスタートダッシュや持続的な成長をサポートし、様々な産業のデジタル化に技術力と新たな活力を注入していきます。
CGVのグローバル戦略と投資戦略について
CGVは、「リサーチドリブンの投資」という方針のもと、日本の地理的優位性とビジネスハブとしての有用性を活用しながら、アジアと北米などのエリアパートナーのリソースを統合。チームの専門性と生産性の高さを生かして、グローバルな視野をもって、より多くの革新的なクリプト系プロジェクトを発掘・支援していきます。
- Web3
- メタバース
- NFT
- GameFi
- DAO
現在のクリプト業界をどう見る
近年、世界のクリプト市場は大きな変動を経験し、新たな調整期を迎えています。それにも関わらず、Web3というワードは誰の耳にも入るところとなり、世界の資本市場、開発者、ユーザーはWeb3に代表される次世代インターネットの基礎技術やアプリケーションの進展をかつてないほどの熱意をもって見守っています。
Web3の性質上、それぞれのユーザーが作成したインターネットコンテンツは、それぞれのユーザーによってコントロールされ、さらには所有されます。そしてこのことが、新世代の価値あるインターネットへの道を開くと私たちは確信しています。
2022年という重要な時間軸に立つことは、SNS大流行前の2008年に立つことと同様の意義を含みます。経済的にも、社会的にも、技術的にも、多くの分野に利益をもらたすWeb3は、現在、そして将来的にも注目の投資分野であるに違いありません。
強気相場が到来するためのキーワードとは
新たなシナリオの中にこそ、新たな成長の余地があります。未来のシナリオを予測・発見し、前もって戦略を練ることは、クリプト業界の人間にとって必要不可欠な要素です。
2020年から今日に至るまで、私たちはDeFiの台頭やNFTの出現、GameFiの流行、メタバースへの情熱、レイヤー2の実装、新たなパブリックチェーンの狂乱などを目の当たりにしてきました。
Web3のコンセプトは、時には野心的すぎるように思われるかもしれません。CGVの研究チームは、細分化されたニッチなニーズに着目しつつ、現在のクリプト業界のペインポイントやトレンドも考慮し、次なるブル相場のシナリオの鍵を探ってみようと思います。
- Soulboundトークン(SBT)
- ゼロ知識証明
- X to Earn 2.0
- NFTFi
- 仮想不動産
- クリプトモバイルターミナル
- 仮想通貨ETF
- STO
- ステーブルコイン
仮想通貨業界のグローバルな規制について
クリプト業界が市民権を得た金融の枠組みの一部となることを目指すなら、規制は欠かせない要素です。 歴史を振り返ると、どの成長産業も多かれ少なかれ規制を受けてきました。20年前、 「インターネット」という言葉を法律で定めていた国はごくわずかでした。今日、ほとんどの法制度は、この相互に接続された新しい世界に対応しています。好むと好まざるとにかかわらず、クリプト業界にも同様なことが起こるでしょう。
規制は、消費者と投資家の保護、市場の信頼性と金融の安定性の向上を促進します。これは、クリプト業界の遵法性も高めるものであり、この相乗効果が新たな投資家を引き付け、ひいては暗号通貨が市場に広く浸透することを可能にするでしょう。
世界の勢力構造をどう見る(金融・仮想通貨領域)
クリプト業界は現在、3つの大きな情勢の変化に直面しています。
第一に、クリプト業界は、その歴史的プロセスから見て、「金融システムの末端」から「デジタル経済の中心」へと徐々に変貌を遂げています。
第二に、暗号資産市場は、ライセンスなしの「野蛮な成長」から、法令遵守による「理性的な繁栄」へと移行しています。
第三に、クリプト業界への投資分野では、ボラティリティの高い「爆発的な上昇」から、質の高い「持続的な成長」への転換が進んでいます。以上のことから、CGVは今後もWeb3アプリケーションや暗号資産分野への投資戦略を推進していきます。