仮想通貨の保管で提携
スタンダードチャータード銀行は25日、資産運用企業21Sharesの暗号資産(仮想通貨)カストディアンとして選定されたと発表した。
この提携は、仮想通貨市場への参入を目指す機関投資家の需要を反映したものであり、仮想通貨関連商品の導入環境の成熟に貢献する見込みだ。
21Sharesはまず、スタンダードチャータード銀行が新たに設立したルクセンブルク拠点のデジタル資産カストディサービスと連携し、仮想通貨の保管のための安全で法的準拠したプラットフォームを提供する。
カストディアンとは
投資家に代わって資産を安全に保管・管理する専門業者のこと。
スタンダードチャータード銀行のファイナンス・証券サービス担当責任者であるマーガレット・ハーウッド=ジョーンズ氏は、次のようにコメントした。
当行は、21Sharesにカストディアンとして協力することで、急速に進化するデジタル資産エコシステムへの専門知識を広げられる。また、21Sharesの仮想通貨連動型商品を支援し、機関投資家が必要とする安心感を提供できるようになる。
21Sharesのグローバル製品開発責任者、マンディ・チウ氏は提携の意義を次のように説明している。
世界で最も信頼されている金融機関の一つであるスタンダードチャータード銀行は、クロスボーダーバンキング、リスク管理、カストディ業務において広い専門知識を有している。
同行のサポートにより、当社は機関投資家の進化するニーズに対応し、コンプライアンスと透明性を遵守した仮想通貨市場へのアクセス手段を提供する能力を強化することができる。
スタンダードチャータード銀行は2020年にカストディ企業「Zodia Custody」を共同設立し、完全子会社として運営。21Sharesのカストディアンも担当していた。スタンダードチャータード銀行がこの企業に完全に代わるのかどうかは不明だ。
スタンダードチャータード銀行は、様々な仮想通貨企業との提携を進めている。仮想通貨取引所OKXとは、機関投資家が資産をスタンダードチャータード銀行で保有したまま残高をOKXに反映させる機能を提供している。
アラブ首長国連邦(UAE)に続き、10月には欧州経済領域(EEA)にもサービスを拡大した。
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また、今月にはステーブルコインを実店舗で使用できる次世代クレジットカード「デカード」の主要銀行パートナーになると発表している。
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