ビットコインETFの上場申請めぐり今週3社目のSEC面談、専門家が承認楽観視
継続的会話で承認を楽観視か
米SECは、GBTC(ビットコイン投資信託)から現物型ビットコインETFへの転換申請について、今週29日に申請側のグレースケール(2度目)と会議を行ったことが判明した。グレースケールとの会議は11月20日にも行った経緯がある。
今週、グレースケールや、ブラックロック、InvescoがSECとの継続的な会話が最終的な承認への期待を高めており、ビットコインは前日比で2.9%上昇し、再び今年の高値を更新した。
29日のSECのトレーディング・マーケットスタッフとの会議に関しては特に詳細は開示されていないが、ETF専門家のNate Geraci氏はSNSで、「(承認の)ゴールに近づいているだろう」とコメントした。
同社のビットコインETFの上場申請に関しては、SECが10月中旬にGBTCを現物ビットコインETFに転換することをめぐる裁判の判決について上訴せずにその後11月上旬にグレースケールと協議を開始したことが報じられていた。
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ライバル社からスカウト
グレースケールは新たに、ETF申請の承認勝率を上げるために、4200億ドルの資産を管理するETF専門の米資産運用大手Invescoの元米州責任者であるJohn Hoffman氏をETFの販売・パートナーシップチームのリーダーに採用した。
資料によると、Hoffman氏はETF分野の専門家。Invescoにいる17年の間、ETF機関投資家営業・資本市場担当ディレクターを務めた後、アドバイザーの職務を経験し直近では米州のETF・インデックス戦略チームを率いていたという。
なお、Invescoもグレースケールと同様、今週の頭にSECと会議を行ったことが報じられた。そのほか、ブラックロックも2度にわたってSECと面談し、発行・償還手段である「in-kind(現物の受け渡し)」と「in-cash(現金の受け渡し)」に関するプレゼンテーション資料を提出していた。
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