FOMCでハト派転換を示唆 来年の複数回利下げ予測で米国株・ビットコイン全面高|14日金融短観
12/14(木)朝の相場動向(前日比)
伝統金融
- NYダウ:37,090 +1.4%
- ナスダック:14,733 +1.4%
- 日経平均:32,926 +0.2%
- 米ドル/円:142.8 -1.7%
- 金先物:2,042 +2.5%
- エヌビディア:480.8ドル +0.9%
- テスラ:239.2ドル +1%
本日の米国株指数は続伸し、NYダウが再び年初来高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)におけるFRB(米連邦準備制度)の金利政策判断がハト派転換と市場に認識されるサプライズが材料視された。
朝方のFOMCで、3会合連続金利据え置き(5.25-5.5%)と全会一致として決定。利上げサイクルが終了し、最新のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)では、金利予想の中央値が4.625%となっており、現行の5.25-5.5%から計0.75%の利下げ(3回の可能性も)が見込まれている。株や金(ゴールド)、仮想通貨といったリスク資産はFOMCピボットを好感し値上がりした格好だ。
また、来年のインフレ率については、2.4%まで鈍化し2026年には連邦準備制度理事会の目標である2%に到達するとの見通しが立てられた。
今回FOMC声明・パウエル議長発言要点
- 経済活動の伸びが3Qの力強いペースから鈍化、インフレは緩和したが依然高い水準
- ドット・プロットの予測中央値で追加利上げの見通しが示されなかったのはコロナ禍の2021年3月以来
- 議長「追加利上げの選択肢を外すつもりはないが、利下げは視野に入り始めている」
本日の主な市場材料は以下数点。
- FOMC発表 前日予想通りのCPI(消費者物価指数)
- 朝方発表の11月の米生産者物価指数(PPI)で前年比で上昇率が減速
- イエレン米財務長官(前FRB議長)「インフレが鈍化する中でFRBが安定な経済を保つために利下げを検討するのは当然のこと」
- FOMCハト派転換を受け米国債利回りが急落
- ドル急落しドル円が142円台に
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今週以降の重要経済指標・イベント
- 12/15(金)22:30 12月ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 12/19(火)朝 日銀金融政策決定 政策金利発表
- 12/19(火)15:30 植田和男日銀総裁の定例記者会見
- 12/21(木)22:30 米7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
- 12/22(金)22:30 米11月個人消費支出(PCEデフレーター)
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仮想通貨関連銘柄 大幅上昇
- コインベース|150.4ドル(+7.7%)
- マイクロストラテジー|586ドル(+5%)
- マラソン|16.7ドル(+12.5%)
- ライオット・プラットフォームズ|15.2ドル(+8.3%)
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仮想通貨相場 ビットコイン43000ドル台復帰
- ビットコイン:43,196ドル +4.8%
- イーサリアム:2,270ドル +3.8%
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