ビットコイン43000ドル台まで反発、ビットコイン現物ETFの進展で押し目買い意欲旺盛か
マクロ経済と金融市場
18日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比0.86ドル高、ナスダック指数は91.2ポイント(0.62%)高で取引を終えた。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比5.1%高の1BTC=43,056ドルに。
ビットコインは目先天井を示唆する形で続落しており、1BTC=40,000ドルを割り込んだ場合は、約38,000ドルがサポートライン(下値支持線)として意識されるところであったが、直近安値では押し目買い優勢となり反転した。
ビットコイン現物ETF(上場投資信託)に関する報道も後押ししたか。
暗号資産(仮想通貨)市場がやや調整色を強める中、Michaël van de Poppe氏ら複数のアナリストは前週末、年末に向けた利益確定の影響も加味して36,000〜38,000ドルのレンジ下限までの続落を想定しつつ、週明けにかけて再び上昇することを予想していた。
ブラックロックが申請するビットコインETF「iSHARES® BITCOIN TRUST」について、ティッカー「IBIT」が割り当てられたことが新たに判明している。S-1申請書には、ファンド採用の組成・償還メカニズムに関する言及も盛り込まれており、承認期待が高まったものと見られる。
また、13日の申請書修正では、ビットコインの保有制限に直面している米ウォール街の銀行が参加できるように対応した。
ブラックロック側はポートフォリオをより柔軟に管理できるようになる「現物」の償還モデルを希望しているが、SEC側は「現金」の償還モデルを支持しているとされる。
アーク・インベストメントのARK 21シェアーズ・ビットコインETFも、修正された提出書類にて償還と株式発行は現金で行われ、現物オプションはないと記載された。アークの承認判断期日は来年の1月10日を予定しており、調整の最終段階を予感させる規制当局の動きは前兆シグナルと捉えられ、思惑買いが再び強まっている。
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その他のデータ
資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、11週連続で純流入が続いた後、純流出に転じた。
流出源は主に米国に集中しており、機関投資家の利益確定およびポジション調整を示唆するという。
一方、アルトコインはこの傾向に反し2100万ドルの流入を維持している。主な銘柄はSolana(SOL)、Cardano(ADA)、XRP、Chainlink(LINK)だった。
機関投資家の市場心理を示す「Coinbase Premium Index」に興味深い推移がうかがえる。
米最大手取引所コインベースのBTC/USD価格は、10月24日時点でバイナンス・グローバルのBTC/USDT価格に対し0.5%近いプレミアム(価格乖離)が発生していたが、直近では乖離が減少。プロのトレーダーが個人トレーダーに比べて強気の感情を示していないことを示唆していた。
Crypto Quantに寄稿するPhi Deltalytics氏の分析によれば、Coinbase Premium Indexが減少する中ビットコイン価格が上昇している場合、個人投資家主体の上げであり、市場の過熱感を示すことが多いという。
著名投資家の中には弱気の見立てを示す者もいる。ピーター・ブラント氏は、上昇ウェッジからの下落を見込んでおり、1ETH=650ドル〜1000ドルをターゲットに据えた。
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