中国規制準拠のブロックチェーン「Conflux」、EVM互換のビットコインL2立ち上げへ

BRC20トークンの取り扱い可能に

レイヤー1ブロックチェーン「Conflux Network」は18日、「EVM(イーサリアム仮想マシン)互換」のビットコイン(BTC)レイヤー2を立ち上げると発表した。テストネットは3月末までに稼働予定で、メインネット立ち上げは5月を目安としている。

Confluxは、このビットコインL2の特徴としては主に以下を挙げた。

  • BTCが手数料(ガス代)を支払うトークンとして機能する
  • ビットコインのネットワークから、様々なタイプの資産を橋渡しする
  • 資産を円滑にビットコインのチェーンに送信する

レイヤー2(L2) とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

今回のBTC L2は、EVM互換性を実装することでOrdinals(オーディナル)をベースにしたトークン規格「BRC20」なども取り扱うことができる。

オーディナルはビットコインブロックチェーン上に永続的なデジタルアセットを作成するプロトコルで、ビットコイン版NFT(非代替性トークン)とも称されるものだ。

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Conflux(CFX)は2018年に立ち上げられた暗号資産(仮想通貨)プロジェクトで、中国当局の規制に準拠したパブリックブロックチェーンだ。

PoS(プルーフオブステーク)とプルーフオブワーク(PoW)のアルゴリズムを組み合わせて、ネットワーク上でコンセンサスを達成することで知られる。

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様々なブロックチェーン間の相互運用性を実現

Confluxは、様々なブロックチェーン間の相互運用性を可能にする大きな一歩だとして、BTC L2について次のように説明した。

ビットコインの強みを活かし、それをPoSベースのステーキングなどの先進的な機能を備えたConfluxのネットワークと繋げる。

それにより、ユーザーは私たちのプラットフォーム上に構築された分散型アプリケーションとやり取りするためのより多くの経路を利用可能となる。

現在、CFXの時価総額は約1,040億円(約7億ドル)、流通供給量は36億トークンだ。

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最近、「ビットコインのEVMチェーン」というテーマが注目され始め、昨日別のL2チェーン「SatoshiVM」のSAVMトークンはUniswapに上場した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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