関係筋によると、暗号資産(仮想通貨)の「申告分離課税」への移行は、2028年1月となる見通しであることが分かった。ただし、現時点で確定したものではない。
2026年の通常国会では、暗号資産を金融商品取引法(金商法)の規制対象とする法改正が審議される見込みだ。当初は法施行と同時期となる2027年1月頃の税制移行が想定されていたが、予定より遅れる可能性が高まっている。
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分離課税の実現に向けては、金商法への移行に加え、投資者保護や税務報告体制の整備が条件として挙げられていた。
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現行制度の課題と分離課税導入のメリット
現行の日本の税制では、暗号資産取引による利益は「雑所得」に区分され、給与所得などと合算する総合課税の対象となっている。税率は所得税と住民税を合わせて最大55%に達し、損失の繰越控除も認められていない。
株式やFX取引が一律20.315%の申告分離課税で損失繰越も可能な点と比較すると、投資家にとって不利な状況が続いてきた。
申告分離課税が導入されれば、税率は一律20%程度に低下し、損益通算や最長3年の損失繰越控除も可能になる見通しだ。確定申告の手続きも簡素化され、国内取引所における「特定口座」のような仕組みが整備されれば、投資家の申告負担は大幅に軽減される。
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