アスターがzkEVM版メインネットを2月下旬に起動 6つの初期プロダクト公表 「Yoki Origins」キャンペーン予定
「Astar zkEVM」公開近づく
分散型インターネット(Web3)の普及拡大を目指すパブリックブロックチェーンのAstar Networkは1日、イーサリアムのレイヤー2として機能する「Astar zkEVM Powered by Polygon」のメインネットを、2月下旬にリリースすると発表した。
このリリースに合わせ、ローンチキャンペーン「Yoki Origins」も開催される予定だ。
Astar zkEVMは、日本企業やブランド、アニメなどIP(知的財産)を世界に広げるための架け橋として位置づけられている。このネットワークは、日本複数の大企業やプロジェクトと連携し、ユースケースの開発を進めており、その詳細は近日公表される予定である。
技術面では、Astar CDKはPolygon Labs社によって開発された「Polygon CDK」を利用する最初のネットワークとなる。イーサリアムの仮想環境(EVM)との等価性を持つため、既存の広範な開発リソースに容易にアクセスできるようになる。また、ゼロ知識証明(zk)の活用により、スケーラビリティが高く、コスト効率の良いブロックチェーン環境が提供される。
既にAstar zkEVMは、開発者にとって使いやすいオンチェーンUXを整備し、数多くのWeb3プロジェクトを惹きつけている。以下の有望なプロダクトがこのプラットフォーム上でローンチされる予定だ。
– Quickswap: Polygonエコシステム内で最大規模を誇る分散型交換所(DEX)。
– LayerZero: Astar zkEVMとAstarパラチェーン間の相互運用を可能にするプロトコル。
– The Graph: ブロックチェーン上のデータを整理するインデックシングプロトコル。
– Rarible: Ethereum NFTとAstar zkEVM NFTを取り扱うNFTマーケットプレイス。
– Dew: Polygonエコシステムにおける主要なNFTマーケットプレイスの一つ。
– Startale: Astarの主要なWeb3インフラを提供するプロバイダ。
仮想通貨ASTRのユースケース拡大へ
Astar Networkの中核を成すネイティブトークンでる暗号資産(仮想通貨)ASTRは、新たに展開されるAstar zkEVM内でも中心的な役割を果たす方針だ。
Astarエコシステムは、ポルカドットのパラチェーンであるオリジナルの「Astar Network」と、イーサリアムのレイヤー2として新設される「Astar zkEVM」の2つのチェーンを持つことになる。しかし、この両チェーンで使用されるトークンはASTRとして一本化され、エコシステム全体の一体感と機能的な連携が図られる。
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新たなプラットフォームでは、DeFi(分散金融)プロジェクトにおいてASTRの使用が推奨され、それを促進するための支援策が検討される。さらに、Astarの最新の管理インターフェースである「dApp Staking」にASTRを組み込む作業が進行中で、これによりユーザーは簡便に流動性を提供することが可能になる。
Astar zkEVMの利用が拡大するほど、その利益はAstarエコシステム全体に還元される仕組みだ。Astar zkEVM内でのトランザクション処理を担当する「シークエンサー(検証ノード)」が集めるトランザクション手数料(ガス代)のETHが、ASTRのバイバックや助成金に充てられる予定だ。
ローンチキャンペーン「Yoki Origins」
Astar Networkは、メインネットのリリースに伴い、特別なローンチキャンペーン「Yoki Origins」を計画。Astar Networkの責任者であるMaarten Henskens氏によると、このキャンペーンはAstar Networkのエコシステムの幅広さと、日本の独特な文化的背景を祝福するものだ。
このイベントでは、40以上のweb3プロジェクト、クリエイター、および大手企業が参加し、カプセルトイの形式でNFTを提供する。これらのNFTを集めることで、Astar Networkのオリジナルキャラクター「Yoki」を育成できる。
「Yoki Origins」キャンペーンは、SNSアカウントを利用したソーシャルログイン機能やクレジットカードを使ったNFT決済機能を取り入れ、暗号資産に不慣れなユーザーでも簡単にアクセスできるユーザー体験を提供する。これにより、Astar NetworkはWeb3のエコシステムへの参入障壁を低減し、より多くの人々にその可能性を体験してもらうことを目指している。
参加プロジェクトに関する詳細は、近い将来公表される予定である。
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