GBTC除くビットコイン現物ETF、BTC合計所有量がマイクロストラテジー以上に ETFの資金流入をもとにした新たな価格予想公開

現物ETFのBTC所有量

グレースケールが提供する「GBTC」を除いた米国の9つのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は、合計するとマイクロストラテジーよりも多くのビットコインを所有していることがわかった。

このデータは暗号資産(仮想通貨)の投資や分析を行う「HODL15Capital」が11日に公開。以下の投稿にあるブラックロックらの9つの現物ETFは、ローンチから約1カ月となる9日までに合計21万6,309BTC(1.5兆円相当)を購入している。

GBTCとは

もともとは、米グレースケールが提供していた「ビットコイン投資信託」のこと。先月SECが複数の現物ETF上場を承認した際に、GBTCの現物ETF転換も認められた。

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マイケル・セイラー会長のマイクロストラテジーは、ビットコインを最も保有する上場企業。会社の資産として2020年8月からビットコインの購入を続けており、現在は19万BTCを保有している。

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上述したETFの合計のビットコイン所有量は先週までで、循環供給量の1%超に増加した。上記グラフで最もビットコイン所有量が多いのは、ブラックロックの「IBIT」である。

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価格への影響

米国で長期に渡って非承認されてきたビットコイン現物ETFが初承認されるとの思惑で今年1月にかけてビットコインの価格は上昇。しかし、承認後はGBTCからの資金流出などの影響でビットコインの価格は下落した。

GBTCは現物ETF承認前から投資信託として市場に流通していた。先月に現物ETFが承認されるのに合わせてGBTCのETF転換も認可されたが、ディスカウント(マイナス乖離)時に購入した投資家らによる利益確定や手数料の高さが資金流出につながったとみられている。

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一方、GBTCの資金流出が減少したり、4月に予定される半減期への期待が高まったりして、その後はビットコイン価格は上昇に転じた。本記事執筆時点で、5万ドル(約746万円)の節目を超えている。

データプロバイダー「CryptoQuant」のKi Young Ju CEOは11日、実現時価総額(Realized Cap)に基づいた価格予想を公開し、ETFへの資金流入によってビットコインの価格は今年11.2万ドル(1670万円)まで上昇する可能性があると分析した。しかし、最悪のシナリオでは上昇は5.5万ドルまでと予想している。

実現時価総額とは、ビットコインの全ての未使用トランザクション出力(UTXO)の合計時価総額を示すもの。現在の価値や購入時の価値ではなく、最後に送金した時の価格に基づいて価値を算出する指標である。

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