Uniswap v4、2024年第三四半期に実装へ イーサリアムDencunとの相乗効果も
Uniswap v4
分散型取引所(DEX)大手ユニスワップ(UNI)を支援するユニスワップ財団は2月16日、次世代アップグレードであるUniswap v4のリリースが2024年の第3四半期(7-9月)に予定されていると発表した。
このアップデートは、プロトコルの資本効率とガス効率を現行のバージョン(v3)と比較して向上させることを目的としている。
特筆すべきUniswap v4の新機能は、「フック(Hook)」と呼ばれるものである。フックは、ユーザーが流動性プール(LP)を設計する際に、多様なカスタマイズを可能にするプラグイン機能を提供する。これにより、開発者はUniswapプロトコルの流動性とセキュリティの基盤の上で、カスタマイズされた自動マーケットメイカー(AMM)プールを構築できるようになる。
この改良により、市場の変動に応じて手数料を柔軟に設定したり、ユーザーが定期的な購入を分散させるドルコスト平均法(DCA)のような戦略を実行できるようになる。
ユニスワップ財団は、「v4はイーサリアム(ETH)上で展開される中で、最も徹底的に監査されたコードであるべき」との強い信念を表明し、その実現のための3段階ロードマップを設定している。
- フェーズ1:コード凍結
コアコードの完成、ガスの最適化、セキュリティの強化などが含まれる。 - フェーズ2:監査とテストネット
複数の監査法人による包括的な監査とコミュニティ監査コンテストを実施。同時に、v4をテストネットにデプロイし、最終調整を行う。 - フェーズ3:ローンチ・プッシュ
v4のメインネットETHへのデプロイメントが第3四半期に予定されている。
Uniswapの開発チームは現在、v4コードの凍結作業、セキュリティの強化、最終的な適用性の決定およびテストに専念している。内部レビューの後、さまざまなWeb3監査事務所との協力による包括的な監査が行われ、コミュニティによる監査コンテストも計画されている。
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イーサリアムDencunとの相乗効果も
2024年3月に予定されているイーサリアムのDencunアップグレードの中でも、EIP-1153は特に注目されており、Uniswap v4にとって相乗効果を生み出すことが期待されている。
EIP-1153は、スマートコントラクトが一時的なデータを保存し、トランザクションが完了するごとにこれをリセットする新しいオペコードを導入し、ストレージコストの削減とネットワークの効率化が実現するため、Uniswap v4のフック設計に影響を及ぼす。
Uniswap v4において、フック(Hook)は、流動性プールのライフサイクルの各ポイントで異なる機能を統合するための柔軟な仕組みを提供するもの。EIP-1153による一時ストレージの利用は、これらのフックを低ガスコストで実行可能にし、Uniswap v4では、ユーザーが関与するまざまな機能(例えば、特定の条件下での自動トレード実行など)を低コストにすると期待される。
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