イーサリアム続伸で約2年ぶり3000ドル台に
マクロ経済と金融市場
前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比64.1ドル(0.17%)安、ナスダック指数は144.8ポイント(0.92%)安で取引を終えた。
東京株式市場では、前場の日経平均株価は前日比53円(0.14%)安となった。
米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが前日比3.9%安と反落。マイニング関連銘柄のマラソンデジタルが9.8%安、Hut8が7.1%安となった。
関連:新NISAのつみたて投資に、「三井住友カード プラチナプリファード」が人気急上昇している理由
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は、前日比0.82%高の1BTC=52,110ドルに。
米SEC(証券取引委員会)に承認されたビットコインETF(上場投資信託)への断続的な資金流入が市場価格を押し上げており、過去1週間で23億ドルが流入した。
最大手資産運用会社ブラックロックのETF(IBIT)だけで、52億ドルを集めているという。
オンチェーン分析会社IntoTheBlockによると、大口投資家は2024年初頭からビットコイン(BTC)の買い増しを図っている。
オンチェーンデータプロバイダーのSantimentのデータによれば、1,000~10,000BTCを保有するウォレットが、2024年以降その保有量を24万8900BTC増やしている。
一方で、100〜1000BTC保有するウォレットは、保有量を年初来178億9000万ドル減となっており、投資スタンスの違いが浮き彫りとなった。
関連:ビットコイン半減期とは?過去相場の価格変動から探る2024年の展望
関連:仮想通貨IEO投資の稼ぎ方 国内外の成功事例と参加方法は
イーサリアムが3000ドル台に
時価総額2位のイーサリアム(ETH)は前日比2.5%高と続伸し、22年4月以来初めて1ETH=3,000ドル水準を超えた。
上昇の背景には、米国でイーサリアム現物ETF(上場投資信託)が承認されるとの楽観的な見方があるほか、レイヤー2の取引手数料削減を目的としたイーサリアムのDencunアップデートが3月13日に控えていることが挙げられる。
オンチェーンデータ分析では、バイナンスのクジラ(大口投資家)が、1ETH=2,845ドルで54,721ETH(1億5,570万ドル相当)を購入した事がわかった。分散型取引所(DEX)アグリゲーターの1inch経由でも1,000万ドル相当の資金を3,493ETHにスワップしている。
一方、ブロックチェーン分析プラットフォームのLookonchainによると、イーサリアム(ETH)のICOに参加した初期投資家のクジラは、8年ぶりに保有量の半分(1,732ETH)をクラーケンに送金し、売却に動いた可能性がある。
関連:おすすめの仮想通貨取引所のメリットを比較 イラスト解説付き
関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説
過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します