ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘

キューバン氏の意見に賛同

暗号資産(仮想通貨)分散型取引所Uniswap(ユニスワップ)のヘイデン・アダムス創設者は11日、米証券取引委員会(SEC)を批判する発言を行った。

SECという名前を挙げていないものの、ある規制当局が「インターネットマネー」である仮想通貨を、非合法なものに追いやろうとしていると述べている。また、この当局は裁判で負けるだろうとも意見した。

この投稿は、著名投資家マーク・キューバン氏の、ゲンスラーSEC委員長への批判に反応する形で行われている。

キューバン氏は、ゲンスラー氏は投資家を詐欺から守っておらず、代わりに合法的な仮想通貨企業の運営をほぼ不可能にしているとして、辛辣な言葉でSECを非難していたところだ。

また、仮想通貨を支持する有権者層が増加していることを考慮すると、SECのこうしたやり方は、大統領選挙にて現職バイデン氏の落選にもつながりかねないと警告していた。

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アダムス氏は、米国の成人の多くが仮想通貨を所有しているとコメントし、キューバン氏の見方に賛同している。

なお、仮想通貨決済企業TripleAによると、2023年時点で米国では2,730万人が仮想通貨を保有していると推計されるところだ。

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アダムス氏らが指摘するように、SECは明確なガイドラインを示さずに仮想通貨企業に対して訴訟を起こすことで「執行による規制」を行っているとして批判されてきた。

コインベースやリップル社に対する裁判が進行中である他、最近ではユニスワップや大手取引アプリのロビンフッドに対しても、証券法違反を警告している。

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SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

▶️仮想通貨用語集

トランプ前大統領は仮想通貨擁護の姿勢

SECの動向と選挙については、仮想通貨メディア「バンクレス」の共同創設者ライアン・ショーン・アダムス氏も6日、次のように発言している。

SECは現在、一般のアメリカ人が仮想通貨にアクセスできるようにした罪で、クラーケン、コインベース、ユニスワップ、メタマスクに対して行動を起こし、さらに今回はロビンフッドに対して執行措置を示唆している。

このレベルの規制の行き過ぎは、SECの正当性を損ない、選挙で民主党が負ける可能性につながる。

米国では9日、下院でSECによる仮想通貨保管のガイドラインを覆す決議案が可決した。仮想通貨業界からは賞賛の声が上がったが、バイデン大統領はこれに拒否権を発動する見込みだ。

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一方、ドナルド・トランプ前大統領は9日の選挙集会で、「あなたが仮想通貨を好きなら私に投票した方がいい」「仮想通貨企業が米国で安心して事業できるように、その技術を受け入れる用意がある」などと有権者に呼びかけている。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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