ソラナジャパン本格始動、Superteamが日本で発足

ソラナの普及を促進

暗号資産(仮想通貨)ソラナの日本コミュニティ「Superteam Japan」は15日、活動を本格開始することを発表した。

Superteam Japanとは、Solana Foundationから助成金を受けて、ソラナのエコシステムの成長を日本で促進することを目的としたコミュニティ。これからソラナの日本での普及を推進していく。

ソラナのSuperteamというコンセプト自体は新しいものではない。公式サイトによると、すでに英国、ドイツ、インド、ブラジル、UAE(アラブ首長国連邦)など12チームが発足し、自国でエコシステムの促進に取り組んでいる。

今回の発表でSuperteam Japanは、以下の内容などを目指していくと説明した。

  • 報奨金や助成金などの「Earn」システムを通じて、コミュニティメンバーが獲得する報酬を増やし、「コミュニティGDP」を高める
  • グローバルハッカソンにおける日本チームの存在感を高める
  • 日本企業がソラナ上でプロダクトを開発するサポートを行う
  • 有望なプロジェクトの育成に努める
  • ソラナに関する教育・啓蒙活動を行う

また今後について、Xに投稿した動画内で、日本をソラナのタレント(人材)のハブ(中心地)にしたいとも説明。他にも以下のようにコメントしている。

私たちは、日本の既存のソラナコミュニティの皆様と協力し、日本の開発力、団結力、そしてイノベーション力をグローバルに示していきたいと考えています。

それにより、日本のWeb3推進に貢献できることを願っています。

そして、Superteam Japanの代表に就任した大木悠氏は自身のXアカウントで、以下のように述べた。

Superteamでの目標は、既存のグローバルSuperteamが持つノウハウと知見を活かし、日本の可能性を最大限に引き出し、グローバルな対話に参加しながら日本の独自性を示していくことです。

それは、日本のソラナコミュニティの皆様が気持ちよく活動でき、その活動がグローバルで正当に評価される環境を作っていくこととも言えるかもしれません。

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大木氏の発言

ソラナは、スマートフォンが開発されていることや、トレンドであるDePIN(分散型物理インフラネットワーク)のプロジェクトの開発が進んでいることなどを背景に、いま世界的に注目を集めている。

DePINとは

「Decentralized Physical Infrastructure Networks」の略称。物理デバイス(ルーターやセンサーなど)をネットワーク上で分散型に統合し、管理するシステムを指す。

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは今月発表したレポートで、ソラナはビットコインイーサリアムに続く第三の主要トークンになる可能性があるとの見方を示した。こういった中で、Superteam Japanが発足した意味は大きい。

大木氏は今回の発足に合わせ「コインデスクジャパン」の取材を受けている。その際、活動で特化することとして、以下の2つを挙げた。

  • コミュニティGDPを増やすこと
  • 日本で能力の高いソラナ開発者を増やすこと

コミュニティGDPとは、Superteamの活動に対する指標の1つ。報奨金や仕事など、コミュニティメンバーが互いに作り出した「稼ぐ機会」の総量を表す。Superteamはこの指標を重要視しており、大木氏は、各国はコミュニティGDPでも競争していると説明した。

また、課題としてソラナブロックチェーンの障害についても語った。ソラナは処理速度や安価な手数料などで評価の高いブロックチェーンだが、稼働が止まる障害が起きることがある。

この点について大木氏は、自身も開発者もまだまだ改善の余地があると考えている説明。そして、問題を何度も乗り越えてきた経験を強みに変え、止まってしまった場合に即座に対応・連携できる体制を作っていくことも大切だと述べた。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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