バークシャーなど99%急落、ニューヨーク証券取引所のシステム障害受け

10数銘柄売買停止

米ニューヨーク証券取引所は日本時間3日夜、システム障害の発生を受け、10数社の株式銘柄の売買を停止していた。

一部の銘柄は急激な価格変動に伴い一時的に取引停止となったが、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(Aシェア)などの株価はシステム障害で99%下落していた。一方、Bシェアは特に影響を受けなかった。

NYSEの広報担当者はシステム障害について、「統合取引協会の証券情報プロセッサーが公表した業界全体の価格帯に関わる技術的な問題により、NYSEグループの取引所に上場する最大40銘柄で リミット・アップ/リミット・ダウンの取引停止が発生した」と述べた。現在は問題がすでに解決したとしている。

また、NYSEは、東部時間午前9時50分から午前9時51分までの60万3718.30ドル以下でのバークシャー・ハサウェイのすべての異常な取引を一時停止またはキャンセルすることを決定したとも発表した。

システム障害については、GME(ゲームストップ)株価の冒頭が影響したとの指摘が上がっている。

「ロアリング・キティ」という2021年ミーム株ブームの仕掛け人と知られるキース・ギル氏が2日にオンライン掲示板「Reddit」で、GMEの500万株保有と、6,570万ドル相当のGMEコールオプションポジションを明かしたことを受け、個人投資家の追随によってGMEの株価は3日の株式市場序盤に高騰し先週金曜日の20ドルから一時40ドルまで値上がりしていた。

また、ロイターによると、株価急騰により、GMEの空売り筋は10億ドル近い含み損を抱える見込みだという。

GMEの急激な変動を受け、NYSEはGMEの売買に対してサーキットブレーカー(15分間中断)を発動した。

一方、米大手オンライン証券E*TRADEは、GMEの相場操縦に携わった懸念でギル氏との取引停止を検討していると報じられた。

なお、GMEというティッカーのソラナ基盤ミームコインはGME株価高騰にともない、268.5%上昇した。

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