マイナー売り継続か、ビットコイン保有量が21年以降の最低水準に
ビットコインマイナーの動向
暗号資産(仮想通貨)ビットコインのマイナーが保有するビットコインの数量が現在、減少傾向にある。
マイナーの保有量の推移は、市場への売り圧となりうるため、投資家が注視している。大きな変化が起きているわけではないが、マイナーの保有量は21年以降の最低水準まで減少している模様だ。
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以下の画像は、マイナーの保有量の推移を表しているグラフ(青線・左軸)。これは、CryptoQuantが提供しているグラフで、21年1月から現在までを表示させている。黒線はビットコインのドル建ての価格(右軸)。最近ではマイナーのビットコイン保有量は23年11月以降、減少基調にある。
マイナーの保有量の減少は、マイナーがビットコインを売却している可能性を示唆するが、必ずしもビットコイン価格の下落につながるとは限らない。売却される数量を上回る需要があれば価格が上がり、実際に23年11月以降、ビットコイン価格は上昇基調にある。
一方、マイナーのビットコイン保有量をドルで表したグラフは以下の通り。期間は表示できる最大幅に広げている。このグラフからは、ビットコイン価格の上昇によって、ドルで表すマイナー保有量は過去最高水準にあることがわかる。
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マイナーの売却状況
また、マイナーがOTC取引で売却している数量の推移は、以下のグラフの通りである(青線・右軸)。
上記のグラフによって、今月10日に最低でも1,200BTCが売却されたことがわかった。この数量は、過去2カ月超で最高数量である。
なお、この日の売却については、米ナスダック上場のマイニング企業マラソン・デジタル・ホールディングスが、1,000BTC売ったことが伝えられている。
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