ゲンスラー委員長「イーサリアム現物ETFの審査は順調」

イーサリアムの現物ETFの審査

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は25日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの現物ETFのローンチに向けた手続きは順調に進んでいると説明した。

イーサリアムの現物ETFは、取引所側の申請書類はすでにSECが承認しており、現在は発行企業側の申請書類を審査している状況。ゲンスラー氏は、具体的に承認時期がいつになるかは不明確だとした。

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ゲンスラー氏は25日、米ニューヨークで行われた「Bloomberg Invest Summit」というイベントに出席。以下のブルームバーグの動画にETFに関する発言は含まれていないが、今回の発言は、このイベント時のものであると海外メディアが報じている。

ゲンスラー氏は今回、承認がいつになるかは発行企業しだいだと語った。SECは過去に何度もETFの審査を行なってきているため審査は順調だと話し、発行企業が適切な情報開示を行えば、承認されるようになると説明している。

発行企業については最近、初期投資額が判明するなどして、確かに審査が進んでいる様子が伝えられている。ブルームバーグでETFのシニアアナリストを務めるエリック・バルチュナス氏は、7月2日にローンチされる可能性があるとの見方を現在も維持している模様だ。

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ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

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イーサリアムの証券性

ゲンスラー氏は上記の動画で、仮想通貨領域では法律を遵守していない人が多くいると今回も主張した。同氏はこれまでも、仮想通貨の多くは有価証券に該当するとし、関連サービスを提供する企業はSECに登録するよう呼びかけている。

一方、イーサリアムについては今月、SECは有価証券とみなさないことが伝えられた。イーサリアム関連の技術開発企業Consensysが、SECはイーサリアムに関する調査を終了することを通知してきたとし、これは、SECがイーサリアムの販売が証券取引であるとして告発しないことを意味すると主張している。

この結果は、Consensysが6月7日にSECへ送った書簡に続くもので、イーサリアムがコモディティ(商品)であることを前提とした5月の現物ETF上場承認は、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行したイーサリアムの調査終了を意味することであると確認するよう求めたものだという。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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