ビットコイン続伸で68000ドル台に、市場は大統領選挙の行方を注視
マクロ経済と金融市場
前週末19日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比377.4ドル(0.93%)安の40,287ドル、ナスダック指数は144.2ポイント(0.81%)安の17,726で取引を終えた。
週明けの東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比469.9円(1.1%)安の39,593円となった。
バイデン大統領の大統領選撤退が報じられるなど先行き懸念が台頭する中、ドナルド・トランプ前大統領の牽制発言をめぐり半導体サプライチェーン(供給網)の混乱が意識されており、指数寄与度の大きい半導体セクターが前週に引き続き売られた。
過熱感が意識される中、円高基調に一時振れたことで輸出企業の業績悪化やインバウンド需要の減少が意識され、利益確定売りが先行したとの見方もある。
一方、ビットコイン(BTC)上昇に伴い、米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は軒並み値上がりした。コインベースが前日比10.5%高の257.7ドルを付けたほか、マイクロストラテジーは14.3%高の1778.5ドルと高騰した。マイニング関連株のライオットも高い。
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比1.4%高の1BTC=68,076ドルに。
6月上旬以降大幅に値下がりしていたが、7月上旬を境に切り返すと、22日時点で7万ドル回復および過去最高値の73,835ドル更新が視野に入る水準にまで反発した。
ファンドマネージャー出身でテクニカル分析専門のMTA(Market Technicians Association)の資格を持つAksel Kibar氏は、「過去5ヶ月間に渡って月足主要レジスタンスライン(上値抵抗線)の65,000ドル付近に張り付いている。ブレイクアウトが差し迫っている兆候だ」との見方を示した。
Moustache氏は、月足50MA(50日移動平均線)が100MAを上回ったことに注目。月足レベルのゴールデンクロスは2016年以来およそ8年ぶりの強気シグナルであると指摘し、2017年の強気相場を示唆した。
米大統領選挙の影響
ジョー・バイデン大統領が11月に開催される米大統領選挙から撤退表明し、後任にカマラ・ハリス副大統領を支持したことを受け、ビットコイン(BTC)価格が乱高下したとの見方もある。
ブロックチェーン技術を利用した分散型予測市場プラットフォームのPolymarket(ポリマーケット)によれば、ジョー・バイデン氏の当選予想(勝率)が消滅し、カマラ・ハリス氏は29%まで急浮上した。現時点でドナルド・トランプ氏は63%と優勢となっている。
今月25日から27日にかけて米テネシー州ナッシュビルで開催される「ビットコイン・カンファレンス2024」にドナルド・トランプ氏やロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が登壇予定とあって、相場に影響を与え得る発言内容にも注目が集まる。
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アルトコイン相場
時価総額上位の主要アルトコインでは、イーサリアム(ETH)が0.4%高の3,537ドルで推移した。
米SEC(証券取引委員会)は、イーサリアム現物ETFに関するVanEckやFidelityなど、すべてのS-1申請を承認した。23日までに米ニューヨーク証券取引所(NYSE)と米シカゴ・オプション取引所(CBOE)に上場予定だ。
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しかし、2次承認自体はすでに織り込まれており、市場価格への影響は大方の予想通り限定的だった。
暗号資産取引所Cube.ExchangeのLipinski CEOは、イーサリアムETF承認後のオプション市場について、「コールオプション量がプットオプション量をほぼ全ての満期日で上回っている」と指摘。オプショントレーダーは、今後数ヶ月間のETH価格に対して楽観的な見方をしているとした。
さらに、年末相場の12月27日に満期を迎えるオプション契約の中で、1ETH=5,000ドルおよび6,000ドルの価格で支払われるオプション契約が、他の価格帯を大幅に上回っていることも判明している。これは、年末までにイーサリアム(ETH)が過去最高値を更新する見立てをオプショントレーダーが示していることを意味する。
ヘッジ手段としても使用できるオプション市場では、取引規模の大きな機関投資家比率が高い傾向にある。
先月まで調整局面にあったソラナ(SOL)は、前日比5.0%高、前週比21.7%高、前月比36.8%高と大幅反発している。
Ali氏は、ダブルボトムを形成して底打ち反転していることを指摘した。
資産運用大手VanEckによる現物ETFの申請を追い風に断続的に買われている。
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ソラナ(SOL)上場の国内取引所
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