ステーブルコインUSDC決済がiPhoneに登場か、サークルCEOが示唆
USDCの日常生活利用拡大へ
日常生活のさまざまなシーンで、iPhoneを使ってステーブルコインUSDCでタッチ決済ができる日が近づいている。
USDCの開発と発行を担当する企業米サークル者のジェレミー・アレール CEOは15日のX投稿で、「iPhoneでUSDCを使ったタップ決済が間もなく可能に。ウォレット開発者の皆さん、エンジンをかけてください」と述べ、 USDCでのタッチ決済(Tap to Pay)の可能性を示唆している。
アレール氏が投稿に添付したブルームバーグの記事によると、AppleはiOS 18.1から「セキュアエレメント」を使用したアプリ内NFCトランザクションを提供できるようにサードパーティ開発者に許可する予定だ。このアップデートにより、ユーザーはiPhoneのサイドボタンをダブルクリックすることでアクセスできるデフォルトの非接触型決済アプリを設定できるようになる。
タップ決済では、既存のキャッシュカードに加えて仮想通貨ウォレットへの対応も見込まれている。
また、Appleの発表によれば、決済アプリを構築するための関連APIは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、日本、ニュージーランド、英国、米国で利用可能になる予定だ。
アレール氏は「これまで、iPhoneでNFCを使える決済アプリやウォレットはAppleの公式WalletとApple Payだけだったが、この機能が開放されることで、他のウォレットアプリ、例えばWeb3ウォレットもNFCを利用して取引が可能になる」と説明している。
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USDCとは
サークル社のUSDCは流動性の高い米ドル現金および現金同等資産(米短期国債など)に100%裏付けされており、原則として米ドルと1対1で交換可能。USDCの準備金は、サークル社の運営資金と分別して、ブラックロックなどの大手金融機関に保管されており、24年8月15日時点で5兆円以上のUSDCが流通している。
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