EUの予算改正案はブロックチェーンによる資金調達が必要に
- EUの2018年予算案にブロックチェーン関連の改正案が含まれる
- WiFi4EU計画の一部が明らかに
- EUの予算改正案はブロックチェーンによる資金調達が必要に
EUの2018年予算案には、4つほどのブロックチェーン関連の改正案が含まれています。
昨日発表された公文書では、ブロックチェーン技術を応用したEU全体で利用できる無料Wi-Fiアクセス計画「WiFi4EU」とこのプロジェクトを担うグループへの資金提供に関する提案が公開されました。
「WiFi4EU」ブロックチェーンプロジェクトに関連する改正案には二つのグループの名前が記載されており、社会民主進歩同盟に1000万ユーロとParliamentary committee on industry, research and energyに100万ユーロをこの新構想の資金として割り当てることを提案しました。
改正案の目的は「実現の可能性に対するテストを経て、EU機関と人々の相互作用でのブロックチェーン技術の有用性の確認」です。
予算書は以下のように続きます。
「このプロジェクトは、WiFi4EU計画にブロックチェーン技術を応用することで、今まで国の支出が不透明だった部分を補い、Wi-Fiの基盤を取り付ける民間企業へのEUからの支払いに透明性や追跡、さらには元帳に登録された取引の可視化を可能にします。計画はオープンソースソフトウェアを使い、ブロックチェーンサービス(Govchains)による加盟国の協力も求めます。」
WiFi4EU計画は最初5月に3年間の無料Wi-Fiを提供するという目的をもって1.2億ユーロの予算で公開されました。
2018年の予算案にはDLT(distributed ledger technogolies)を用いた移住者などを支援する会社やグループを援助する提案も含まれています。
100万ユーロ投資の一部はDLTプラットホームを開発している会社に割り当てられ、追加の100万ユーロは議会がどのようにDLTアプリケーションを効果的に利用できるかを分析することを目的とした、Horizontal Task Forceに割り当てられます。
このタスクフォースはブロックチェーン開発やDLTを分析するために作られ、2015年に初めて公開されました。
EU Budget Amendments Call For Millions in Blockchain Funding
Sep 22, 2017 Nikhilesh De
参考記事はこちらから
コインポストの考察
仮想通貨を支えるブロックチェーン技術の応用は、今では国の枠組みを超え、世界を変革する段階にまで至っています。
特に重要となるのは、国の予算支出に関する透明性です。
今まで不透明で、税金を納める国民でさえ、詳しい内容は把握できていませんでした。
ブロックチェーンを利用することでの支出可視化による、不正や汚職の改善に大きく役立つことに間違い無いでしょう。
日本でもこの問題は大きく取り上げられていることから、今後日本でもブロックチェーン技術を利用したより良い政治へと変革することを節に願います。画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します