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ビットコインのハッシュレート、2021年以来の下落幅 米国の冬の嵐で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

冬の嵐がマイニング事業に影響

暗号資産(仮想通貨)オンチェーン分析企業のクリプトクアントは29日、週間市場レポートを発表。米国の冬の嵐によりマイニング企業が操業を縮小したことを受けて、ビットコイン(BTC)ネットワークのハッシュレートは2021年10月以来最大の下落幅を記録したと報告した。

ハッシュレートとは

仮想通貨マイニングにおいて1秒間に実行できるハッシュ計算の回数を表す指標。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。

2025年11月11日以降、ハッシュレートは12%低下している。これは、2021年10月の14%の低下以来の大幅下落だ。当時は、ビットコインのハッシュレートが中国のマイニング禁止措置から回復しつつあった時期である。

ハッシュレートは970 EH/s(エクサハッシュ/毎秒)まで低下し、これは2025年9月以来の最低水準である。なお、エクサハッシュは1秒間に百京回の計算を行う能力のことだ。

マイニング事業者は、夏や冬に天候により電力網に負荷がかかる時期に電力を売り戻したり、ピーク時の操業を回避するプログラムを実施している。今回も米国南東部、北東部、中西部の一部に雪、氷、凍雨をもたらす冬の嵐の影響を受けた形だ。

関連:冬の嵐で米ビットコインマイナー大規模停止、Foundry USA単独で60%減

マイナー収益も急減

クリプトクアントは、ビットコイン価格の下落と天候の影響が合わさって、マイニング収益は急激に減少しているとも報告する。

出典:クリプトクアント

ビットコインのマイニング収益は、1日あたり4,500万ドルから数日のうちに年間最低の2,800万ドルに落ち込み、ブロック生成の減少と価格下落を背景にして、その後も約3,400万ドルまでしか回復しなかった。

また、マイナー(マイニング事業者)の生産量(採掘量)は2024年半ば以来、30日間で最大の減少を記録している。上場マイナーについては48BTC減少し、その他のマイナーの生産量も215BTC減少した。

出典:クリプトクアント

収益性も大幅に悪化。マイナーの損益持続可能性指数は21に低下しており、2024年11月以来の最低水準だ。これは、複数回のマイニング難易度(ディフィカルティ)下方調整後でも、現在の価格と難易度の状況下では、マイナーの報酬が極めて低いことを示している。

なお、ビットコインのマイニング難易度は、ブロック生成時間を一定に保つため、約2週間ごとに自動調整される計算の難易度である。通常、マイニングの競争が激化している場合は上昇する。

ビットコイン価格の低迷により、電力料金次第でビットコインマイニングが採算を取れなくなるリスクが浮上しているところだ。

ケンブリッジ・ビットコイン電力消費指数(CBECI)のデータによると、米国におけるビットコインのマイニングコストは現在、ビットコイン市場価格を上回っている。ビットコイン一枚あたりのマイニングコストは現在約95,000ドルだが、市場価格は80,000万ドル代だ。

前回のビットコイン半減期後より、多くのマイニング企業がAI(人工知能)用のデータセンター事業などを拡大して収益源を多角化している。

関連:仮想通貨マイナー株価、ビットコイン上回る上昇 AIシフト背景に

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