韓国ICO禁止を発表/中国のICO禁止と比較分析、今後の市場の動きまとめ。
- 韓国政府がICO禁止を発表したが、禁止の範囲はニュースサイトによって異なっている状況
- 韓国がICO禁止を発表しました。禁止に置ける目的は投資家をICOを使った詐欺から守るためまた、テロリストの資金流入を防ぐためとしております。
- 中国ICO禁止の内容と韓国ICO禁止の内容を比較
- 中国でのICO禁止後、90%のトークンの返却がありましたが、韓国のICO禁止では過去のトークンの返却はなさそうです。
- 韓国での取引量が多く、ICOに縁が深いイーサリアム価格への影響も懸念されている
- イーサリアムの取引量世界TOPの韓国市場。イーサリアム価格への影響が予想されます。また、近日オープン予定カカオトークとBittrex提携のUpbitへの影響も懸念されます。
韓国がICOを禁止しました。以下は韓国政府が発表した原文の日本語訳です。
News1 KoreaとJoongAng(日刊新聞社)によると韓国金融監督院 (SouthKorean Financial Supervisory Services)が韓国においてのICO禁止を29日の会合で決定したことを発表しました。
禁止に置ける目的は投資家をICOを使った詐欺から守るためまた、テロリストの資金流入を防ぐためとしております。
JoongAng社Kim young-bumは以下のようにコメントをしております。
「今後広がるICOの資金調達による詐欺へのリスクを懸念しています。」
上記のニュースサイト、二社は韓国のICO禁止には一致する意見を公表しておりますが、禁止の範囲については異なる意見を公表しております。
News1によると、「韓国金融監督院は韓国内全てのICOを禁止する」と公表し、一方でJoongAngは「韓国のスタートアップや企業からのICOを禁止する」と主張しています。
twitterにて韓国ICO禁止をいち早く英語翻訳にてツイートをしたCrypro Koreaは「韓国コミュニティーの中でもこの二つのICO禁止範囲についての見解は困惑を生んでいる」とコメントを残しています。
South Korea bans all new cryptocurrency sales
Sep 29, 2017
参考記事はこちらから
CoinPost考察
韓国ICO禁止の内容と、中国ICO禁止の内容の比較、また懸念されている今後の市場への影響についての考察一覧です。
中国のICOと比較した韓国ICO禁止の違いとは?
米国や他の各国と同様に、韓国では規制当局の承認のないICOは違法となりました。
中国と同様、一度ICOを禁止し、今後の体制を整えて新たにICOに対してのルールを施工し可決されるまで1年間はかかるとのことです。
最後に中国でのICO禁止後、90%のトークンの返却がありましたが、韓国のICO禁止では過去のトークンの返却はなさそうです。つまり、ICONやBosCOinなどの最近のICOへの影響はありません。
日本のメタップスは韓国でICOを計画しておりましたが、今後のICO禁止や規制、海外からのICOの情報は未だ正確なものが出ていないため、まだ確定情報を公表することはできません。CoinPostでも情報が入り次第ツイートをさせていただきます。
韓国ICO禁止今後の動きや市場への影響とは?
韓国のICOが29日午前10時頃起こったのは中国がICO禁止に踏み切った数週間後のことです。
中国のICO禁止により、世界的にも韓国市場に大きなメリットを及ばしたかのように思えた矢先の韓国ICO禁止。また、韓国大手ソーシャルネットワークカカオとbittrexがパートナーシップ提携し111種類ものアルトコインを取り扱う新たな取引所を10月にオープン予定でしたが、取引所オープン前の思わぬ打撃となったのではないでしょうか。
また、下記円グラフが示すように韓国ICO禁止によるイーサリアムの価格への影響は免れないでしょう。
韓国のイーサリアム取引量は世界TOPです。ICO禁止となればイーサリアムプラットフォームへの投資ができなくなり、ICO投資目的で保有していた人々はイーサリアムを他の法定通貨、別の仮想通貨、ゴールドなどに変える可能性が出てきます。
各主要国政府のICO規制の過去の動きについてコインポストでもまとめていますのでぜひ一読してみてください。
今後の韓国ICO規制最新情報が入り次第、twitterや記事にて拡散させていただきます。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します