- 中国での仮想通貨取引禁止が発表され、取引所は投資家への払い戻しを要求した
- 90%のICOは投資家への払い戻しを完了し、中国国内の取引所は続々と取引を停止し始めました。
- 香港では仮想通貨であるデジタルトークンは証券とみなす方針
- 今後、香港ではICOトークンを法律に沿って取引し規制対象とするそうです。
90%以上の中国系ICO(イニシャルコインオファーリング、以下ICO)で投資家への全額払い戻しが完了しました。
そして、中国の取引所でも仮想通貨取引の廃止を目処に入れ、払い戻しが始まっています。
新華社通信によると、90%以上の中国系ICOでは、トークン購入者に払い戻しが完了し、中国系の仮想通貨取引所、及びICOの閉鎖に向けて、滞りなく進んでいると報道されました。
さらに、いくつかの取引所では仮想通貨取引の媒体となっていた独自の通貨の払い戻しも始まっています。
新華社によるとこの情報は、「上海インターネット金融リスク特別調整業務推進グループ(直訳)」という名の政府事務所に帰するとのことです。
中国で運営されていた17つある取引所の中で、4つは既に取引業務を停止し、その他の取引所は業務停止の日時を発表しました。
9月14日、中国人民銀行とその他の政府機関は、今後のICOの禁止を発表しました。
ETHニュースによると、香港証券先物委員会(SFC)は、「ICOで発行される電子トークンは”証券”の定義下にあり、電子トークンの取引、及びアドバイス、電子トークンの資金運営、及びマーケティングは”規制の対象”になり得る」との声明を出しました。
さらに、声明中では、そのような活動に関与する際は、SFCよりライセンスを取得する必要があるとの説明もされました。
9月15日、政府の役人は、中国主要仮想通貨取引所の2つである、HuobiとOkcoinの業務を2017年10月31日までに停止するように通達しました。
さらに、2017年2月から6月初頭までの中国の仮想通貨取引所の仮想通貨の引き出しは中国人民銀行の指導のもと差し押さえられました。
Over 90% Of Chinese ICOs Have Fully Reimbursed Their Investors
Adam Reese September 23, 2017
参考記事はこちらから
CoinPost考察
先日中国がICOで得た資金を投資家へ返金するように発表してから、90%のICOで返金が完了したことは対応が早く、厳しい監視下であることが伺えます。
中国では資本規制があり、ビットコインでは個人間で送金ができるため、政府の介入なしで行えます。これは政府として見逃せないことであり、規制し禁止する流れになった要因の一つでもあるでしょう。
これからは規制を整え、それらのルールに沿った取引やICOが行われるようになると考えられます。