はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

各国の仮想通貨事情まとめ:日本中国韓国アメリカ等のICO規制

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

9月初旬に中国政府のICO禁止の発表の影響により、各仮想通貨の価格が下落
ビットコインやイーサリアム、特に中国で作られた仮想通貨、ネオ(NEO)が大きな影響を受けました。
各国のICO規制、仮想通貨に対する姿勢が注目されている
ICO規制の有無に留まらず、主要国家の様々なニュースをまとめました。

8月中旬より全体的に仮想通貨市場の価格が上昇をしていましたが、中国政府によるICO禁止、そして韓国政府によるICO規制など国による規制のニュースが相次ぎ、各仮想通貨価格は大きく下落しました。

9月5日のコインチェック銘柄も上画像のように全て価格を落としました。

このことから今後の仮想通貨市場の動きを予測するには仮想通貨に対する政治の動きが重要となってくることが言えます。

今回は、主要国各国での過去のICO規制や仮想通貨の税金規制について表にまとめてみました。

各国のICO規制について

国名 ICO規制
アメリカ
シンガポール
中国 ×
香港
韓国
日本 ※未だ見解が出ていませ
インド
ロシア

✖️: 全面禁止
△: 規制あり
◯: 悪質なものは規制するが歓迎

アメリカ

日付 種別 ニュース
2017/7 ICO 米証券取引委員会(SEC)がICO規制に関する発表を行う
2017/6 ICO 米証券取引委員会(SEC)がICOなどの資金調達を警告する

いち早くICO規制の発表をした国がアメリカです。

ICOについては資金洗浄やテロリストの資金調達などリスクが高く、政府が管理できないということもあり、規制を始めました。

万が一、中国のようにICOがより厳しく制限させた場合、IT先進都市シリコンバレーやICOによって勢いをなくしていたベンチャーキャピタルなどの金融関係企業の発展に大きく寄与するかもしれません。

シンガポール

日付 種別 ニュース
2017/8/1 ICO アメリカのICO規制に続き、シンガポールの国営銀行MASが一部のICOを規制する旨の書簡を公開

アメリカICO規制の次にニュースとなった国が、シンガポールです。

しかしICO規制をして行く一方で、ちゃんとしたルールを作った上でスタートアップ先進国としても仮想通貨やブロックチェーンなどのサポートを政府も率先して実施して行く方針です。

シンガポール、ブロックチェーン関連事業がICOを実行する好ましい目的地に
シンガポールはブロックチェーン事業に積極的 規制をしつつも自国通貨のトークン化導入など、ブロックチェーン事業の...

中国

日付 種別 ニュース
2017/9/14~16 サミット 上海にてGlobal Blockchain Summit 2017が開催される
2017/9/4 国際政治 BRISC諸国とともに自由貿易を目指す。仮想通貨に関しても議論する
2017/9/4 ICO 中国当局は全面的にICOを禁止すると報告

今回の急激下落の発端となる中国のICO全面規制。今後もずっと禁止し続けるのか、それともこれは一時的な制度なのかは今後中国政府の仮想通貨規制方針を見る必要があります。

悪質な資金集めは規制すべきではありますが、全面的に禁止にすることや大きく税金を課すことになると新興企業や技術の発展の妨げとなってしまうかもしれません。

これに関して政府による見解ではありませんが、社会科学院金融研究所副署長が中国テレビニュースのインタビューにて、「今後は法整備を整えライセンスを発行を行い、ICOは再開を目指している」と言及し、ICOの禁止は一時的であり、今後精査した上で再開する可能性があることについて触れました。

中国のICO禁止は一時的か?
社会科学院金融研究所副署長が、中国国営テレビのインタビューでICO禁止が一時的である可能性について触れました。

香港

日付 種別 ニュース
2017/9/5 ICO 香港でもICO警告が始まる

中国ではICO禁止となりましたが、香港では禁止ではありません。

中国ICO禁止後の翌日香港ではICOに対する警告がされました。中国がICO禁止を受け、香港でも厳しく規制されていくでしょう。

韓国

日付 種別 ニュース
2017/9/3 ICO 韓国の財政管理委員会(FSC)が仮想通貨の規制に関する合同会合を9月3日に行った。FSCは仮想通貨は法定通貨でもなく財政商品でもないと言及。また、ICO規制も強化して行くと言及
2017/7/3 規制 韓国民主党代表の金泳鎮氏によれば、ビットコインなどの暗号通貨規制の枠組みにおける改正案が今後数ヶ月で可決される見通しだという。
2017/7 送金 韓国はBitcoinでの海外送金が合法になる。

韓国もICO規制に乗り出しました。

韓国では世界の仮想通貨取引量も多く、韓国の取引所上場前後に起こる大幅な価格上昇など仮想通貨により深く関わる国として注目されていましたが、この機会に政府がICOと仮想通貨に対し厳しい姿勢を示しています。

日本

日付 種別 ニュース
2017/9/6 税金 ビットコインを使用することで生じた利益は、所得税の課税対象と発表
2017/7/1 税金 仮想通貨、消費税が非課税に変更
2017/4/1 規制/税金 仮想通貨法を施工
2016/12/28 規制 金融庁が仮想通貨と法定通貨の交換業者に対し、登録制を導入する案を公表
2016/10 銀行 SBIホールディングスがビットコイン関連取引所に参入を表明
2016/5 規制 国会で仮想通貨法が可決
2016/2/24 法律 金融庁が「資金決済法」を改正し、ビットコインを貨幣と定義

日本ではビットコインを使用することで生じた利益は、すでに所得税の課税対象とされております。

日本は現在ICOに対する政府の規制はまだ詳しく発表はされていませんが、日本も投資家を初めとしたブロックチェーンを利用する企業もでてきているため、今後政府からの規制がされていくことは時間の問題かもしれません。

一番直近のニュースでは、10月に行われる取引所の登録制に関する法整備が日本の仮想通貨事情にはより深く関係していくこととなるでしょう。

インド

日付 種別 ニュース
2017/9/4 政治 BRISC諸国とともに自由貿易を目指す。仮想通貨に関しても議論する
2017/8 規制 インド政府が仮想通貨の規制についての文書を作成を始める
2017/7 税金 インド政府が仮想通貨の課税を検討中
2017/5/21 政治 インド政府はオンラインにて国民に対して仮想通貨に対する意見を求めるフォームを公開した
2017/4/14 規制 インド政府は、ビットコインの法的位置づけを調査し、市場を規制することを検討
2016/11 政治 インド政府が突如高額紙幣の無効化と新札交換を通達。パキスタンに本拠を持ち、インド国内で活動するテロ組織が高額紙幣の偽札を使っていること。また、資産隠しによる脱税や汚職に使われるブラックマネーを一掃したいという背景がありオンライン決算にこれを機にシフトする試みか?

インド政府は5月21日、オンラインにて国民に対して暗号通貨に対する意見を求めるフォームを公開しました。

10日間公開されたフォームは4,000件以上の意見が寄せられ多くの意見が暗号通貨を肯定的に捉えるものでした。

インドでは、人口の平均年齢が25歳と言われ今回若者の中にはビットコインは将来のインドには欠かせないものであると主張する声もたくさんあったそうです。

さらに、最近ではRippleがムンバイにオフィスを新しく構えるなどインドのデジタル社会革新が促進されていくでしょう。

リップル社がインドのデジタル経済を活性化!ムンバイに新しい事務所を開設
リップルがムンバイに新事務所開設。リップル社の新しい送金手段は今後インド経済にとって不可欠な役割を果たすでしょう。

ロシア

日付 種別 ニュース
2017秋 規制 仮想通貨の取引を規制する新しい法律を検討している
2017/9 ICO ロシア政府がサポート。ビットコインマイニング工場設立に向けてRussian Miner Coin(RMC)トークン発行
2017/9/4 政治 BRISC諸国とともに自由貿易を目指す。仮想通貨に関しても議論する
2017/8 BTC ロシアの証券取引所が ビットコインなどの仮想通貨の取り扱いを予定
2017/8/29 ETH イーサリアムロシア (イーサリアム創業者 ヴィタリック・ブテリンとロシア大手スマートフォンメーカーYota Device 会社CEOによって設立)はイーサリアムプロトコルの発展に支援することに専念し、ロシア国有開発銀行であるVnesheconombank(VEB)との契約コラボレーションを取り決めた

8月、9月の仮想通貨市場ではロシアからのニュースが多かったように感じます。

今回ロシアでは政府も中国と同じように仮想通貨への関心を示すと共に政府によるコントロールができる法整備への以降がニュースから読み取れます。

国土が広いこともあり、政府の管理が難しくなってくるロシアでは仮想通貨に対す規制は他の国と比べても厳しくなってくることが予想されます。

極東(ロシアの中で中国人が多い地域)からの仮想通貨に対するGoogleの検索結果が多いというデータがGoogleから発表されましたが、ロシア語が話せる中国人も極東の地域には多く住んでいるため、中国人の介入も影響してくるため、政府がどのようにコントロールするのかが注目されます。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧