ビットコイン閑散相場も価格は乱高下 中国最新調査では40%が仮想通貨に投資意欲
- 年末相場レポート
- 年末のビットコイン市場は出来高も低い閑散相場が続いているものの、突発的な乱高下が繰り返し確認されている。中国最新調査では、禁止されて1年経った今、仮想通貨へ投資したい投資家が40%にものぼる事が明らかになった。
マーケット情報
12月30日の仮想通貨マーケット情報
ビットコイン
ビットコインは30日、日本時間午前8時から9時にかけて2万円幅の下落が見られたものの、その後は復調傾向を維持している。
30日20時時点のデータは以下の通り。
価格 | 前日比 | |
---|---|---|
現在値 | 423,346円 | -0.49% |
日中高値 | 433,680円 | |
日中安値 | 412,518円 | |
出来高 | 5406億円 | +8.77% |
28日のCME先物日の影響を受けてか、3590ドル付近から一時、3971ドルまで上昇を見せた相場も、その後乱高下し、24日から段階的に下落。
フィボナッチを見てみると、0.618(3547ドル付近)から0.236(3971ドル付近)の価格帯で乱高下している状態だ。
年末が関係してか、出来高も少なく、閑散としているビットコイン相場になっている。直近では株式市場との相関性も指摘されていたが、年末にかけて市場が止まっている点や、機関投資家を含めた大口の取引からより個人投資家を中心とした市場になっていると思われる。
次に上記のチャート画像から確認すると、日足ベースでの逆三尊を形成しているように読み取れるが、出来高も少なく、肯定か否定かも不明な状態だ。
4233ドル付近のレジスタンスラインで跳ね返されているのを見ると、依然として上値は重たい印象となる。
どちらに進むか不安定な相場となっているため、方向性が決まるまで静観するべき状況と言えるだろう。
本日のマーケットも関連する複数の動きがあった。
中国メディア調査:40%投資意欲
中国の仮想通貨PANewsの調査報道 によると、4000名以上の回答者の中で約40%は「仮想通貨へ投資したい」との選択肢を選んだという。
中国政府は2017年後半から仮想通貨取引所・ICO関連などに対して、全面禁止の政策を取ってきたものの、国民からの投資意欲は減少していないものようだ。
以下がアンケート調査結果の重要点。
- 調査の実行期間:11月26日〜12月10日(ビットコインが40万円を下回った時)
- 98.22%:ビットコインや仮想通貨に認識を持っている
- 82.81%:仮想通貨の投資は流行の投資行為
- 14.24%:仮想通貨の投資経験あり
- 39.64%:今後仮想通貨の投資に興味がある
- 63.43%:仮想通貨を決済手段と見做さない
同調査は、「39.64%という結果は、不動産と株に続く投資の人気度3位となっており、FXなどよりもはるかに超えているため、中国人投資家には、仮想通貨に対する投資意欲は高いと言えるだろう」と結論をつけている。
なお、注目すべきなのは、中国人が「仮想通貨を入手する方法について」の項目であり、取引所やエアドロップが違法とされている今でも、取引所が68.56%に及び、次がエアドロップとなっている。
金融庁の「仮想通貨交換業者」新規登録待ち企業が190社超えと増加傾向
仮想通貨市場は年初から右肩下がりの相場が続き、直近2ヶ月では更に下落相場に拍車がかかった事で、通貨価格が収益に直結するマイニング企業はもちろん、ユーザー減少から業界から撤退する企業が像解している。
本日もGMOに続く形で日本企業のマイニング事業に動きがあり、DMM.com2018年2月から金沢で大規模マイニングファームの運用を始めたマイニング事業から撤退する事が、東洋経済の報道で明らかになった。
通貨価格が予想以上に下落した事で、高い水準を維持したハッシュレートも背景に収益悪化の煽りを一番に受けているマイニングファームだが、その影響は日本企業にも波及している形だ。
一方で、bitcoin.comが報じた事で明らかになった「仮想通貨交換業者」新規申請待ち企業が190社超えは、金融庁が9月初旬に言及した160からさらに増加傾向にあり、厳しい市況にある中で将来性を見込んで参入を目論む企業数が増加している。
2018年は相場の状況に左右される形で参入撤退が相次いだ年になったが、GMOやDMMも含め、今後取引所事業を主力とし仮想通貨展開を進める企業は増えていく事は見込まれるだろう。
詳しくは以下の記事より
Huobiが世界初となるEOS基軸の取引所をローンチへ
仮想通貨取引所大手のHuobiグループのマイニングプールHuobi Poolは、EOSを基軸とする仮想通貨取引所をローンチする。同社プレスリリースより明らかになった。
中国コミュニティでは高くサポートされるEOSとHuobiは、これまで密接な協力関係を築いてきたとしており、EOS関連のサービス展開を進めてきた。
今回発表された取引所は数ヶ月以内にローンチする予定で、誕生すれば世界初のEOS基軸となる仮想通貨取引所が誕生する。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します