B2C2社、金融行為規制機構から初の仮想通貨CFD取引の認可を取得|ビットコインやリップル(XRP)が取引対象へ
- B2C2社がイギリスのFCAから仮想通貨のデリバティブ認可を受ける
- イギリスに本社を構える、大手仮想通貨流動性プロバイダーとして知られるB2C2社は31日、その子会社がUKの金融行為規制機構(FCA)から、仮想通貨CFD取引における初の規制ライセンスを取得したことを発表した。 差金決済取引(CFD)とは
- CFD取引は、”Contract for Difference”の略で、「差金決済取引」と訳され、原資産となる国内外の株価指数や株価指数先物、債券先物、現物株、コモディティといった様々な金融商品の価格を参照して行なわれる取引を指す。 ヨーロッパでは、株式取引の30%はCFDによる取引であるとされるほど人気な取引となっている。
B2C2社がUKのFCAから仮想通貨のデリバティブ認可を受ける
B2C2社は英国で2005年に設立され、電子OTC取引において世界を主導している最大の仮想通貨の流動性プロバイダーとして知られている。
その子会社B2C2 OTC Ltd.,がUKの金融行為規制機構(FCA)から、仮想通貨に準拠したしたCFD(差金決済取引)の規制ライセンスを取得したことを公式 で発表した。
なお、同社のCFD取引は適格なクライアントのみが対象となるという。
仮想通貨のCFD取引は今までにも存在はしていたが、今回、CFAの規制認可を正式に受けたのはB2C2社が初の事例となる。
B2C2の共同創業者でありCEOを務めるMax Boonen氏はこの発表について次のようにコメントしている。
我々は仮想通貨がCFD商品として扱える認可をFCAから受けて大いに喜んでいる。今回のFCAの認可により、適格な取引相手やプロフェッショナルなクライアントは、暗号カストディに関連するリスクを回避しつつ、仮想通貨の市場へ参加することができ、競争価格と流動性の恩恵を、B2C2社から受けることが出来る。
発表によれば、B2C2 OTC Ltdが仮想通貨のCFD取引として扱うのは現時点で以下の種類である。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
仮想通貨の時価総額トップを占めるこれらの通貨が、世界経済の中心地でもあるロンドンで大手仮想通貨OTCとしても知られるB2C2社がFCAの認可を受けたCFDで、取引可能になったことは、仮想通貨全体の正当性と流動性向上に大いに貢献する可能性があるだろう。
イギリスの仮想通貨に対する方針
イギリスのFCAは先週にも『暗号資産の手引き書 』と題し、国が仮想通貨に対する明確な規制方針を詳細に説明した政策の原案を公開したばかりである。
FCAは、この暗号資産の手引き書を通して、仮想通貨・トークンを三つの範疇に分類し、どのようにFCAの現行規制に該当するか、説明している。
FCAの方針として、ブロックチェーンなどの新技術に対しては中立的な立場を守り、投資家保護を最優先にする立場を以前から示してはいるものの、今回のようなデリバティブ認可の発表はブロックチェーン関連や仮想通貨市場にとってはポジティブなニュースであり、今後も同国の仮想通貨に対する規制の明確化の実現に注目したい。
スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します