ビットコインのUTXO数が「買い集め」を示唆する理由とは、カタパルト目前でネムが急動意|仮想通貨市況
- 仮想通貨市場
- 長期の転換点に差し掛かるBTCが強さを見せる中、買い集めを示唆する「UTXO数」が、ピークを付けた”2018年1月水準”を超えていることが明らかに。本日上昇したネムは、生誕4周年を迎えている。
金融市場と仮想通貨
本日の東京株式市場は、米中通商交渉の進展期待などで、前日比172円高の21,205円と反発。個人投資家の物色買いも見られた。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、JR東日本の仮想通貨チャージの思惑などで、IIJ(2774)が前日比+1.91%の2,239円と続伸。
インターネットイニシアティブ(IIJ)が、運筆頭株主として参画する仮想通貨交換業者ディーカレットは27日、今後の事業展開として、仮想通貨による既存の電子マネーへのチャージに今夏にも対応を検討すると発表。JR東日本の電子マネー「Suica(スイカ)」が取り沙汰されたことが材料視された。
25日に「資金決済法」に基づく仮想通貨交換業者の登録が完了したディーカレット社には、IIJのほかにも、電通や伊藤忠商事、野村ホールディングス、三菱UFJ銀行など、日本を代表する大企業が出資している。
JR東日本は事業説明会などで、その狙いについて、「今後ますます多様化する社会が予想される中、サービスの利便性を高めることで、利用客のニーズに応えてゆく。共通ポイントなども交換できる”デジタル資産プラットフォーム”を構築する。」などと述べた。
ビットコインテクニカル分析
BTC価格は依然としてレンジ内にあるものの、200EMAをサポートに反発、4時間足のペナント上抜けで再び上値をトライしている。当面意識されるのは、直近高値の(finex4150ドル、4264ドル)付近だろう。
現在は、チャネル上限付近にあり、ショーターが背にしやすい価格帯であることが分かる。
しかし、今回の値動きでは現物が買われているほか、イーサリアムなどのアルトコインの値動きも再び活性化しつつある。bitFlyerの乖離-1.0%付近にある中での上昇であり、ここがフラットに近付くかどうかも注目される。
また、長期トレンドラインが年単位で”強力な抵抗線”になっているが、日足レベルでこれを明確に超えてきた場合、レジサポ転換できるか否かも焦点の一つと言えるだろう。
なお、CMEのビットコイン先物3月物SQが、明日30日(土)の午前1時に控えており、
NEMが前日比9%高の上昇
本日、次期バージョンである「Catapult(NEM2)」を控え、仮想通貨NEMのが前日比9%高の上昇を見せている。
NEM.io財団は、昨年12月の選挙で体制が一新され、3月末までにロードマップを公開することを公言。27日には、仮想通貨NEMの公式ウォレットアプリ「NEM Wallet」のバージョン2.4.4をリリースしている。
また先日、新たな製品や運営体制への資金として、2500万XEMの資金調達を完了したことを、進捗報告のレポートの中で発表した。新たに資金調達する資金は、コミュニティに情報共有の上、円滑な新体制運営に利用されるという。
財団が運営するカタパルトのテストネットは、現在Cowへのバージョンアップが完了しており、カタパルトのローンチへの期待が高まる中、生誕4周年を迎えたNEM(XEM)が、新たなステージに突入しようとしている。
「Catapult(NEM2)」の詳細に関しては、クリプト情報サイト「CRYPTO STREAM」に掲載された「トレスト氏(@TrendStream)」の記事で、非常に分かりやすく解説されている。
ビットコインの保有数ATH、UTXOから考察
「仮想通貨の厳冬」とも呼ばれる地合いの悪さが続いていたクリプト市場だが、決して”ビットコインに対する関心度”が半減したわけではないようだ。
ビットコインの「UTXO」が、すでに2018年1月の総数を上回っていることを、海外のアナリストが指摘している。
UTXOとは、ビットコインの「未使用のトランザクションアウトプット」であり、入金されて出金しない限り、そのユーザーのUTXOのビットコイン数は変わらないというものになる。
2018年年始よりビットコインの相場が急落するに伴い、UTXOの数も激減したが、直近では再び上昇し始めている。この現象を分析した同アナリストは、「多くのユーザーがビットコインを買い集めている可能性がある。」と指摘した。
また、先月指摘されたもう一つのインジケータ「ホドルウェブ」からも、歴史的なブル相場の前に見られる傾向が示唆されている。
一週間シャープレシオ|LongHash提供
なお、仮想通貨インキュベーターLongHashが提供する下記チャートは、「アルトコインのリスク・リターン」を示している。
このチャートは、過去30日間における、時価総額上位アルトコインの投資効率を測る、最新の「シャープレシオ(リスク・リターンレシオ)」を表している。
*シャープレシオは、投資のリスク(価格変動)の大きさに比べて、どれだけリターン(収益率)を得られるか”運用効率”の高さを示したものだ。
今週では「リターン率が先週に続き、仮想通貨Crypto.comChain(CRO)が最も高いリターンを出しており、BNB(バイナンスコイン)も先週に続き、2番手であった。」
Binanceに関して、新たなトークンセールの方式が発表され、BNBの最低保有数が設けられるため、BNBに対する需要が増加することが期待されている。
データ提供:LongHash(@longhash_jp)
より多くのチャートを読みたい方は、こちらからLongHashの日本語公式ページへアクセスできます。
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