ビットコインSVが前日比+50%の高騰、クレイグ・ライト氏が要因か
- ビットコインのホワイトペーパーの著作権申請が判明
- 仮想通貨ビットコインの生みの親である「サトシ・ナカモト」を自称するクレイグ・ライト氏が米著作権にビットコインのホワイトペーパーの著作権を申し出ていたことが判明。発表を受け、ビットコインSVは一時的に120%の急騰を記録した。
「サトシ・ナカモト」自称のクレイグ・ライト氏、米当局に著作権申請へ
ビットコインの発明者である謎の「サトシ・ナカモト」を自称しながら仮想通貨ビットコインSVの開発に携わるクレイグ・ライト氏が米著作権局に対してビットコインのホワイトペーパーの著作権を申し出ていることが判明した。これを受け、「本物のビットコイン」を主張するビットコインSV(BSV)の通貨価格が一時的に2倍相当の上昇を記録した。
クレイグ・ライト氏は以前から匿名を10年近く貫いているビットコインの開発者である「サトシ・ナカモト」を自称したほか、対立するビットコインキャッシュ側などとの論争を繰り返しており、先月中旬には仮想通貨取引所バイナンスが詐欺行為を行ったことなどを理由にビットコインSVの上場廃止を発表している。
しかしライト氏は変わらず自身の主張を譲らず、米国の著作権局に2008年公開されたビットコインのホワイトペーパーの登録を自身の名義で行い、「サトシ・ナカモト」が自分自身であると政府への書類上で明記した。
この動きを受けて、ライト氏が「本物のビットコイン」だと主張する時価総額上位のビットコインSV(BSV)は一時的に1時間足らずで+120%の高騰を記録した。
現在もBSVは前日比+50%以上のラインを推移している。
なお界隈からは懐疑的な意見も少なくない。米仮想通貨シンクタンクのCoinCenterのディレクターであるJerry Brito氏は同氏が単純に著作権登録を行っただけで、米国当局は信憑性を確認せずにそのまま登録を認めることができるため、米政府への著作権登録が必ずしもクレイグ・ライト氏が「サトシ・ナカモト」である証拠にはならないと指摘した。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します