バイナンスの独自ステーブルコイン、発行は2ヶ月後に予定 仮想通貨BNB高騰に影響

バイナンス独自のステーブルコイン2ヶ月後発行予定
Binanceの独自ステーブルコインは、2ヶ月以内に発行する予定であることがわかった。テザーが巨大シェアを有するステーブルコイン市場の改変に取り組むという。

バイナンス独自のステーブルコイン2ヶ月後発行予定

業界最大手の取引所Binanceは独自の英ポンドステーブルコインを2ヶ月以内に発行する予定であることがわかった。米有力誌ブルームバーグ が6日に報じた。

BinanceのCZ氏は先日、英ポンドにペッグするステーブルコイン「Binance GBP」を独自ブロックチェーン「Binance Chain」上で発行、テストを行なっていることを明かしているが、その進展として具体的なスケジュールが明らかになった。

Binanceの最高財務責任者を務めるWei Zhou氏はブルームバーグのインタビューに対し、「Binanceは1、2ヶ月以内にそのステーブルコインを発行する。」と明らかにし、その裏付けとなる英ポンドの預金を行う銀行などの詳細についても公開する予定だとした。

なおZhou氏はBinanceのステーブルコインの収益方法に関して、ステーブルコインをバックする英ポンドを銀行に預けることで利子を得るという。

現在では英ポンドのステーブルコインを発行するが、今後は日本円やユーロなどの通貨のステーブルコインの発行も視野に入れているが、米ドルのステーブルコインを発行する計画は立てていないと言及した。

Binanceは発行の目的として、テザー(USDT)が独占するステーブルコイン取引高の削減と発表しており、同取引所で取引高の50%を有するUSDTの一部を独自ステーブルコインに移したい意向を示した。また、テザー社とUSDTで資金の裏付け問題の疑惑が拭えない中で、Binanceのステーブルコインが、既存のステーブルコイン市場の占有率を変革するか、また透明性を担保できるか、今後の事業方針に注目が集まる。

Binanceがステーブルコインをテスト

仮想通貨取引所バイナンスが、英ポンドにペッグされたステーブルコインを独自ブロックチェーン上でテストしていることが明らかに。ブレグジット問題を見据えた「バイナンス・ジャージー」でも欧州進出を本格化させている。

なお、市場全体が安定した推移を続ける中で、今回のニュースを受けBNB価格が高騰。一時前日比10%高を記録した。今回のステーブルコインにBNBの直接的な関与はない(バイナンスチェーンの利用面ではあり)が、次々に方針を発表するバイナンスの事業展開に、ニュースへの感度が上がっている事例と見られる。

出典:CoinMarketCap

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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