ブロックチェーンの課題のひとつは、ネットワーク外部(オフチェーン)の情報を直接取得できないことです。株価データや選挙などの出来事、企業の財務データなど、現実世界の情報をブロックチェーン上で利用するには、誰かが手動でデータを入力する必要があります。
この「オラクル問題」を解決する代表的なプロジェクトが、チェーンリンク(Chainlink / LINK)です。
チェーンリンクは、オラクルの分散型ネットワークを提供し、ブロックチェーンに外部データを安定的に注入する仕組みを実現しています。近年、ステーブルコインの価格参照や、企業・金融機関によるRWA(現実資産)のトークン化が活発化する中で、正確な担保データの取得においてオラクルの重要性がますます高まっています。
本記事ではチェーンリンクの特徴や買い方、注意点などをわかりやすく解説していきます。
⚡ チェーンリンク(LINK)、2026年の注目トピック
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AWS採用とRWA市場拡大
AWS Marketplaceでチェーンリンクのデータ標準が利用可能となり、金融機関や企業によるRWAトークン化・オンチェーン金融インフラ構築が進展。詳しくはこちら -
米国株データの24時間提供開始
チェーンリンクは米国株式・ETFデータを週5日24時間提供する「24/5 U.S. Equities Streams」を開始。DeFiやRWA市場の拡大につながる可能性がある。詳しくはこちら -
Chainlink Reserve(戦略的準備金)
チェーンリンクのネットワーク収益を活用してLINKを積み立て、長期的な成長と持続可能性の確保を目指す。2026年5月時点で約350万LINK(3600万ドル相当)を蓄積済み。詳しくはこちら
目次
出典:チェーンリンク
チェーンリンクは、ブロックチェーンが単独では取得できない「外部データ(オフチェーン情報)」を、安全に提供するプロジェクトです。多くのノード(運営者)が複数の情報源からデータを収集するため、特定企業に依存しない分散型の仕組みとなっており、信頼性に優れています。
DeFi(分散型金融)を中心に、多くのプロジェクトがチェーンリンクの価格フィード等を利用しており、その市場シェアは分野トップ。金融サービス、ゲーム、資産のトークン化など幅広い分野に応用可能です。
主要な機能
- CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol):複数ブロックチェーン間で価値をシームレスに移動。60以上のチェーンを接続し、週平均約9,000万ドルのトークン転送を処理。
- データフィード:高速・正確な価格情報や準備資産の証明データをスマートコントラクトに提供。
- Proof of Reserve(準備金証明):トークンの裏付け資産をリアルタイムで検証・公開し、投資家保護と規制対応を両立。
- Chainlink Functions(外部API連携):外部APIから情報を取得したり、スマートコントラクトを自動実行する機能。
- VRF(検証可能な乱数生成):ゲーム・NFTミント・抽選向けの透明性の高い乱数を提供。
- Automation:スケジュールや条件に基づいてオンチェーンアクションを自動実行。
これらの機能はChainlink Runtime Environment(CRE)として統合され、エンドツーエンドの監査可能なワークフローを実現する。
仮想通貨LINK 基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨コード | LINK |
| 公開日 | 2017年9月 |
| 流通供給量 | 約7億枚 |
| 最大供給量 | 10億枚 |
| 価格 | 10ドル(約1,600円) |
| 時価総額・順位 | 約74億ドル(16位) |
| 過去最高値 | 2021年5月:約50ドル(約7,400円) |
チャート:TradingView
LINKトークンの用途
- サービス利用料の支払い:Payment Abstractionにより、ETHやUSDCでも支払い可能だが、最終的にLINKに変換される。
- ステーキング:LINK保有者はネットワークに預けてオラクル運営を支援し、報酬を得られる。現在の年間利回りは約4.3%。
- ノード運用の担保:ノードオペレーターはLINKを担保として預けることで、高額コントラクトを扱う範囲を拡大できる。
- Chainlink Reserve(戦略的準備金):ネットワーク収益を用いてLINKを積み立てる財務戦略。
AWS連携・RWA拡大によるインフラ需要の増加
米Amazon(アマゾン)のクラウドサービス「AWS」のマーケットプレイス上で、チェーンリンクのデータ標準が利用可能になりました。開発者や企業はAWSのコンピューティング・ストレージ・APIインフラを活用しながら、チェーンリンクのスマートコントラクト機能を簡単に統合できます。AWSユーザーは「データフィード」「データストリーム」「プルーフ・オブ・リザーブ(準備金証明)」など主要サービスを利用可能です。
米国株データの24時間提供「24/5 U.S. Equities Streams」開始
チェーンリンクは米国株式・ETFの市場データをプレマーケット・アフターマーケット含む週5日24時間で提供するサービスを開始。ブロックチェーン上で24時間稼働する金融サービスや、株式を活用したRWA・DeFi商品の開発が進むことが期待されています。
出典:Chainlink
Chainlink Reserve(戦略的準備金)
ネットワーク収益を活用してLINKの準備金を積み立てる取り組みです。2026年5月時点で約350万LINK(約3,600万ドル相当)が蓄積されており、今後数年間は引き出さない方針が示されています。準備金の状況は公式サイトで確認可能です。
日本の取引所でLINKを購入する際の主要3社を比較します。
| おすすめ取引所 | おすすめポイント | 現物取引 | レバレッジ | 取引所手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SBIグループの100%子会社。最高水準のセキュリティ | 販売所・取引所 | ○ | Maker: -0.01% Taker: 0.05% |
無料 | 無料 | 無料 | |
| 全取引所中、取引量 国内No.1 ※ | 販売所・取引所 | - | Maker: -0.02% Taker: 0.12% |
無料 | 550〜770円 | 0.0006 BTC | |
| GMOインターネットグループ。FXとの一元管理が可能 | 販売所・取引所 | ○ | Maker: -0.01% Taker: 0.05% |
無料 | 無料 | 無料 |
オラクルソリューションの重要性増大
実世界のデータとブロックチェーンをつなぐオラクル技術の需要は2024年末以降ますます高まっています。CCIPの採用拡大、DeFi 2.0、リアルワールドアセット(RWA)のトークン化の進展が機関投資家からの注目を集めており、LINKの中長期的な価値向上が期待されます。
トークン化ライフサイクルでの役割
チェーンリンクは単なる価格データ提供を超え、トークン化の各フェーズで不可欠な役割を担っています。
| フェーズ | チェーンリンクの機能 |
|---|---|
| 発行前 | Proof of Reserve:オフチェーン裏付け資産を検証 |
| 市場形成 | Data Feeds:オフチェーン価格情報を提供 |
| クロスチェーン移動 | CCIP:複数ブロックチェーン間で資産を輸送 |
主要パートナーシップ
| カテゴリ | パートナー |
|---|---|
| 金融インフラ | SWIFT、J.P. Morgan(Kinexys)、DTCC |
| 資産運用 | BlackRock、Franklin Templeton |
| データプロバイダー | S&P Global、FTSE/Russell、ICE |
| 決済・ITインフラ | Mastercard、AWS |
| DeFi | Aave、Lido、Ondo Finance |
特にAaveはTVL(預かり資産)最大級のDeFiプロトコルであり、チェーンリンク最大の顧客となっています。
競合状況
| プロジェクト | 特徴 | チェーンリンクとの差異 |
|---|---|---|
| Pyth | 超低遅延、Solana中心 | Proof of Reserve・コンプライアンス層なし |
| RedStone | モジュラー、コスト効率重視 | 同上 |
| Wormhole | 許可制ガーディアン、高速 | リレーモデルに依存 |
| LayerZero | 軽量エンドポイント | 単機能特化 |
チェーンリンクの強みは、ブリッジング+データ+コンプライアンス+オペレーションを一括提供するエンタープライズ対応の統合ソリューションである点です。
CRE実証事例:J.P. Morgan × Ondo Finance
2025年5〜6月、チェーンリンクはJ.P. MorganのKinexysとOndo Financeと共同でクロスチェーンDvP(同時決済)テストを実施。資産側にOndo Chainのトークン化米国債(OUSG)、支払側にKinexys Digital Payments(許可制チェーン)を採用し、パブリックチェーンとプライベートチェーンの安全な連携を実証しました。
投資としてのLINKの特徴
- 複数チェーンへのエクスポージャー:特定のL1に依存せず、暗号資産経済全体の成長に連動
- 明確な価値蓄積メカニズム:サービス収益→LINK Reserve→供給減少→価格上昇圧力
- ステーキング報酬:年率約4.3%の追加リターン
- 市場ポジション:ユーティリティ&サービスセクター時価総額1位(L1・ステーブルコイン除く)
① 口座開設
まずは取引所への登録手続きを行い、口座を開設します。
- メールアドレスを入力して登録用URLを受信
- 氏名・住所・投資目的などの必要事項を入力
- 本人確認書類(マイナンバーカード等)を提出
- 審査通過後、口座開設完了
本人確認(eKYC)を早めに完了させる
口座開設後は、本人確認(eKYC)が完了するまでLINKの購入や日本円の入金ができません。 スムーズに購入へ進むため、登録後すぐに本人確認まで済ませておきましょう。
| 確認方法 | 所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| かざして確認 マイナンバーカード |
最短当日 | NFCでICチップを読み取るだけ。自撮り不要で最速 |
| 撮影方式 運転免許証・パスポートなど |
数時間〜1営業日 | 書類3面+自撮り動画を提出。操作がシンプル |
暗証番号を2種類確認する
利用者証明用(数字4桁):マイナポータルへのログイン等で使うもの
署名用(英数字6〜16桁):e-Tax・各種電子申請で使うもの
不明な場合は市区町村窓口で再設定してから申し込みましょう。
スマートフォンのNFC機能をオンにする
設定アプリからNFCまたはFelicaをオンにします。機種によってカードをかざす位置が異なる場合があります。
カードをケースから取り出して手元に用意する
ケースに入れたままだとICチップが読み取れない場合があります。カード単体で用意してください。
準備完了 → そのまま登録へ進む書類の有効期限と状態を確認する
有効期限内であることを確認します。折れ・汚れが強い書類は差し戻しの原因になります。
撮影環境を整える
① フラッシュによる反射 ② 書類の端切れ ③ 照明が暗く文字が読めない
明るい室内・フラッシュOFF・書類全体が枠内に収まっているかを確認しましょう。
自撮り(セルフィー)の準備をする
取引所によって、静止画のみ・書類を持ちながら顔を映す動画など形式が異なります。
準備完了 → そのまま登録へ進むどちらの方式でも共通
② 資金の入金
口座開設・本人確認を完了させると日本円の入金が可能になります。多くの取引所では土日祝日を含む24時間対応のクイック入金が利用できます。
- 「入出金」または「資産」メニューから「日本円」を選択
- 「入金」をクリックし、入金額を入力
- 振込先の銀行を選択し、銀行の画面で手続きを進める
クイック入金に対応している主な金融機関:みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行・りそな銀行・ゆうちょ銀行・PayPay銀行・楽天銀行・住信SBIネット銀行・各種地方銀行。
③ LINKの購入方法
販売所での購入(初心者向け)
販売所の利用画面(SBI VCトレード)
- 取引所のアプリやウェブサイトにログイン
- 「販売所」または「クイック取引」を選択
- 通貨一覧から「LINK(チェーンリンク)」を選択
- 「買う」ボタンをタップ
- 購入金額または数量を入力し、内容を確認して「購入」
販売所は操作が簡単なため初心者に適しています。ただし取引所に比べてスプレッドが高めに設定されている点に注意が必要です。
取引所での購入(経験者向け)
取引所の使い方例(bitbankの場合)
- 取引所のアプリやウェブサイトにログイン
- 「取引所」を選択
- 取引ペアから「LINK/JPY」を選択
- 注文タイプ(指値・成行)を選択
- 指値の場合は希望価格、成行の場合は購入数量を入力し、注文を確定
購入時の注意事項
- まずは少額から始めること。チェーンリンクは1LINK以下でも購入可能です。
- 投資は余剰資金で行いましょう。生活に必要な資金や将来使う予定の資金での投資は避けてください。
- レバレッジ取引は大きな利益を狙える反面、損失リスクも大きくなります。まず現物の少額投資から始めることを推奨します。
チェーンリンクに関する税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけでなく、仮想通貨同士の交換時の利益やレンディング報酬も課税対象です。
雑所得は給与所得などと合算した金額に対して累進課税(5〜45%)が適用されます。住民税を合わせると最大約55%の税率となります。
出典:国税庁
最後にチェーンリンク購入に関するよくある質問と回答を掲載します。
-
Q 国内取引所ではどこで購入できますか? ▼チェーンリンク(LINK)はbitbank・SBI VCトレード・GMOコインなど複数の国内仮想通貨取引所で取り扱われています。初心者の場合は、アプリの使いやすさや入出金手数料などを比較して選ぶとよいでしょう。
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Q 未成年でも買えますか? ▼多くの国内仮想通貨取引所は18歳以上を利用条件としています。ただしOKCoinJapan(OKJ)など一部の取引所では未成年でも口座開設が可能で、その場合は本人確認書類に加えて親権者の同意書と続柄確認書類の提出が必要です。取引所ごとに規約が異なるため、申し込み前に各社の公式サイトで最新の利用条件をご確認ください。
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Q 法人でも購入できますか? ▼法人でも国内の仮想通貨取引所に口座を開設して購入が可能です。個人と比較してサービス内容や手数料体系が異なる場合があります。また法人の仮想通貨売却益には法人税が適用されるため、個人の総合課税とは税率構造が異なります。詳細は各取引所の法人向けページ、または税理士へのご相談をお勧めします。
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Q チェーンリンク投資にはどのようなリスクがありますか? ▼価格変動リスクのほか、規制環境の変化・競合オラクルプロジェクトの台頭・スマートコントラクトの脆弱性リスクも存在します。一方で、AWS・ICE・マスターカードなど米大手企業との提携が相次いでいること、DeFi関連オラクル市場の約70%を保護している実績があることも事実です。本記事の内容を踏まえて、投資対象としての価値をご自身で判断しましょう。
以上がチェーンリンクの特徴と投資対象としての解説でした。オラクル市場における先駆者として、CCIPやステーキング、AWS・J.P. Morgan・BlackRockといった大手企業との提携など、成長機会が多く存在しています。
投資判断における注意点
- 高いボラティリティ:短期間で大きな価格変動を示すため、適切なリスク管理が不可欠です。
- 技術開発の進捗:CCIPやステーキングv0.2など主要技術のアップデートが将来的な価値に大きな影響を与えます。
- 競合状況:Pythは低遅延取引でSolana市場を、LayerZeroは軽量ブリッジで一定のシェアを獲得しており、非EVMブロックチェーンでの競合台頭に注意が必要です。
- サービス需要:LINKトークンの価値はチェーンリンクのサービス需要に連動するため、DeFi市場の成長鈍化は下落リスクとなります。
取引所の口座開設は費用がかからないため、将来的な利益を狙うチャンスを逃さないためにも、まずは口座を作成しておくのが良いでしょう。
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