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RWA(リアルワールドアセット)とは?【2026年版】仕組みと市場規模を完全解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント

  • RWA(リアルワールドアセット)とは不動産・国債・トレカなど現実資産をブロックチェーンでトークン化する仕組み
  • 2025年市場規模は270億ドル超・前年比223%増。BCGは2030年に10兆ドル予測
  • ブラックロック・JPモルガン・フィデリティなど機関投資家が続々参入
  • メリットはDeFi拡大・資金調達ハードル低下・流動性向上・取引コスト削減の4点
  • 日本発のRWAも拡大中。ポケモンカードのトークン化は月間取引高183億円超(2025年8月)

💡 「RWAにどう投資するか」「始め方・手順」については RWA投資の始め方【2026年版】 で詳しく解説しています。本ページはRWAの概念・仕組み・市場動向に特化した内容です。

270億$ 2025年RWA市場規模
(ステーブルコイン除く)
+223% 前年比成長率
(RWA.xyz調べ)
10兆$ 2030年予測規模
(BCG試算)

記事の監修

各務 貴仁 @coinpost_kagami

2017年に日本最大の仮想通貨・Web3メディアCoinPostを創業。2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。SUDACHI Tech・Wave3も展開。法人向け仮想通貨アナリストとしても活動。

経済産業省 Web3.0・ブロックチェーン活用デジタル公共財構築実証事業 有識者委員(2024年)

1. RWA(リアルワールドアセット)とは

RWA(Real World Assets)を直訳すると「現実世界の資産」です。金(ゴールド)・不動産・株式・債券・カーボンクレジット・著作権・トレーディングカードなど、現実世界に存在する有形・無形の資産すべてを指します。

これらをブロックチェーン上のデジタルトークンとして表現することで、従来は物理的・制度的な障壁により流動性が低かった資産を、24時間・少額・国境を越えて取引できるようになります。伝統金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)をつなぐ架け橋として、世界中の機関投資家・個人投資家から注目を集めています。

RWAのトークン化とは

RWAのトークン化とは、現実資産をブロックチェーン上のデジタルトークンに変換するプロセスです。「トークン」はブロックチェーン上で資産や権利を表すデジタル情報で、スマートコントラクトによって取引・管理されます。基本的な流れは以下の5ステップです。

①資産の特定不動産・国債・トレカなど対象資産を選定
②鑑定・保管第三者機関が資産を認証し安全な保管庫へ
③トークン発行スマートコントラクトでNFTを発行・ウォレットへ送付
④市場で取引24時間・グローバルに所有権を売買
⑤償還NFTを焼却することで実物資産を受け取り

2. RWAのトークン化が金融業界に与える影響

RWAのトークン化に世界の関心が集まる理由は、従来の金融市場が抱える課題を一気に解決する可能性を秘めているからです。主な4つのメリットを解説します。

🌐 DeFi市場の拡大

伝統的な市場の資産総額は800兆ドル以上。その一部がオンチェーン化されるだけでDeFiの市場規模は大幅に膨らみます。2023年中旬で約1,180億ドルだったDeFi TVLが、RWA流入でさらなる拡大が見込まれます。

💰 資金調達のハードル低下

非上場株式等のRWAをトークン化することで、証券会社を介さず投資家から直接出資を受けることが可能に。小規模事業者でも高い透明性を保ちながら資金調達できます。

💧 資産流動性の向上

不動産やプライベートファンドなど従来は流動性が低かった資産も、トークン化で小口化が可能になります。より多くの投資家が参加することで価格の安定性・約定率・市場信頼性が向上します。

取引コストの削減

スマートコントラクトによる自動契約で、銀行・証券会社などの第三者仲介が不要になります。従来の管理手数料・仲介料を大幅に低減でき、投資家の手取りリターンが改善します。

3. RWAの主要資産クラスと市場規模

RWAはさまざまな資産クラスに適用されています。2025年時点の市場規模と主要プレイヤーを資産クラス別に整理します。

資産クラス 代表プロジェクト 市場規模(目安) 特徴
国債・債券 ブラックロック BUIDL、Ondo Finance 30億ドル超(BUIDL単独) 機関投資家参入済み。安定利回りが特徴
不動産 Propy、RealT、Tokeny 数十億ドル規模 国際取引の円滑化・小口化が進展中
貴金属・コモディティ PAX Gold(PAXG) 7億ドル超 金1オンス=1PXGの1対1対応。流動性高め
コレクタブル(トレカ等) Courtyard.io、Collector Crypt、PACKS 月間183億円超(2025年8月) 個人が最も参入しやすい資産クラス
ファンド 各種トークン化ファンド 2030年に6,000億ドル予測(BCG) 「資産運用の第三革命」として注目

4. 機関投資家の参入状況と2025年の動向

2024〜2025年は機関投資家によるRWA参入が加速した転換期です。世界最大の資産運用会社ブラックロックは2024年3月にBUIDLファンド(米国債トークン)をイーサリアム上に立ち上げ、30億ドル超の運用規模に達しました。フィデリティ・JPモルガン(Kinexys)など複数の大手金融機関が追随しています。

金融機関がRWAに参入する背景には、オンチェーンでの投資を容易にすることで仮想通貨に注目し始めた投資家・若年層を取り込むという動機があります。BCGは2030年のRWA市場を10兆ドルと予測しており、マッキンゼーは1〜4兆ドルのより保守的な試算を発表しています。

ステーブルコインとRWAの関係

オンチェーンRWAの時価総額に対してステーブルコインが占める割合は90%超です。USDCはイーサリアムやソラナなど計16のブロックチェーンをサポートし、RWAプラットフォームでの決済手段として広く採用されています。日本では2025年3月にSBI VCトレードが国内初のUSDC流通対応事業者として登録を完了しており、国内からのRWAアクセス環境が整いつつあります。

5. 日本国内のRWA事例

ポケモンカードのトークン化

コレクタブル資産RWAの代表例として、ポケモンカードのトークン化が急成長しています。2025年8月の月間取引高は1億2,450万ドル(約183億円)に達し、Courtyard.io(Polygon基盤)とCollector Crypt(Solana基盤)が市場をリードしています。日本企業D-Chainが開発したPACKSも参入しており、日本語環境での利用整備が進んでいます。

日本酒のトークン化

ぷらっとホーム株式会社は2024年10月、秋田県の酒造5社と提携し、日本酒をNFTトークン化して輸出先までの温度・鮮度をIoT技術でモニタリングする事業を開始しました。「Things Token」技術を用いて流通管理を効率化する取り組みで、日本酒以外の製品への応用も期待されています。

別荘宿泊権のトークン化

NOT A HOTEL DAO株式会社は2024年10月、国内初のRWA IEOとなるNOT A HOTEL COIN(NAC)の申込受付を開始しました。全国のラグジュアリー別荘の利用権をトークン化し、小口投資家でも保有しやすい仕組みを実現した事例です。

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よくある質問(FAQ)

  • RWA(リアルワールドアセット)とは何ですか?
    RWA(Real World Assets)とは、不動産・国債・貴金属・トレーディングカードなど現実世界に存在する資産をブロックチェーン上のトークンとして表現する仕組みです。トークン化により、従来は流動性が低かった資産を24時間・少額・国境を越えて取引できるようになります。2025年のRWA市場規模(ステーブルコイン除く)は約270億ドルで前年比223%増と急成長しています。
  • RWAのトークン化とはどういう仕組みですか?
    現実資産をブロックチェーン上のデジタルトークンに変換するプロセスです。①資産の特定、②第三者機関による鑑定・保管、③スマートコントラクトによるNFT発行、④市場での取引、⑤トークン焼却による実物交換(償還)という5ステップで構成されます。取引履歴はブロックチェーン上に透明かつ改ざん不可能な形で記録されます。
  • RWAとNFTの違いは何ですか?
    NFTはデジタルアート・ゲームアイテムなどデジタル固有のものが主流ですが、RWAは現実世界に存在する物理的・金融的資産をブロックチェーンで表現する点が異なります。RWAは裏付けとなる実物資産が存在するため価値の根拠が明確で、トークンを焼却すれば実物資産に交換できます。ポケモンカードのトークン化のようにNFT技術をRWAに応用しているケースも多くあります。
  • RWA市場の規模はどのくらいですか?
    2025年のRWA市場(ステーブルコイン除く)は約270億ドルで、前年比223%増と急成長しています(RWA.xyz調べ)。資産クラス別では米国債トークンが最大シェアで、不動産・コモディティ・コレクタブル資産が続きます。BCGは2030年には10兆ドル規模、マッキンゼーは1〜4兆ドルと予測しています。
  • RWAに参入している主な企業・機関はどこですか?
    ブラックロックは2024年にBUIDLファンド(米国債トークン・30億ドル超)を立ち上げ、JPモルガンはKinexys(旧Onyx)でオンチェーン投資を実現しています。個人向けではOndo Finance(米国債)、Courtyard.io・Collector Crypt(トレーディングカード)、PAX Gold(金)などが代表的なプラットフォームです。
  • ポケモンカードのRWA市場はどのくらいの規模ですか?
    2025年8月の月間取引高は1億2,450万ドル(約183億円)に達しており、Courtyard.io(Polygon基盤・月間7,840万ドル)とCollector Crypt(Solana基盤・月間4,400万ドル)が市場をリードしています。わずか8ヶ月で5.5倍に成長した急成長市場です。日本発のPACKS(Baseチェーン)も参入しており、今後の拡大が期待されています。
⚠️ ご注意:RWAへの投資は価格変動リスク・カストディリスク・規制変更リスクを伴います。本記事は情報提供を目的とするものであり、投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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