はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トランプ大統領令、仮想通貨企業へのFRBマスター口座開放を評価するよう要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 大統領令でFRBに仮想通貨企業のマスター口座評価を要請
  • クラーケンの口座取得契機に銀行業界との対立が激化

FRBに評価を指示

トランプ大統領は19日、「フィンテック革新の規制枠組みへの統合」と題する大統領令に署名し、連邦準備制度理事会(FRB)に対して仮想通貨企業を含むフィンテック企業へのFRB決済口座(マスター口座)付与拡大の包括的評価を要請した。ホワイトハウスが同日、公式声明として全文を公開している。

マスター口座は米国の中核決済インフラへの直接接続を可能にする中央銀行口座で、保有企業は高額決済に使われるコア決済ネットワークへ中継銀行を介さずアクセスできる。

現行の連邦準備法では、口座の付与・拒否の権限は各連邦準備銀行が持つが、承認対象は原則として免許を持つ預金取扱機関に限られるため、仮想通貨企業は連邦銀行免許の取得によって資格を得ようとするケースが多かった。大統領令はこの構造的制約の見直しをFRBに求め、署名から120日以内に大統領へ報告書を提出するよう要請している。

こうした要請の背景には、今年3月にカンザスシティ連邦準備銀行が仮想通貨取引所クラーケンの親会社ペイワードに対し、仮想通貨企業として初となる限定目的のマスター口座を付与したことがある。クラーケンの共同CEOアルジュン・セティ氏は当時「仮想通貨インフラと国家金融レールの融合」と称賛した一方、米銀行政策研究所(BPI)はFRBが「スキニー・マスター口座」の政策枠組みを策定する前に付与が下りたとして深刻な懸念を表明していた。

関連記事:米政府のビットコイン準備金法整備に進展、新規購入の可能性は低いか

米トランプ政権のデジタル資産諮問委員会は、戦略的ビットコイン準備金の設立に向けた法的ハードルをクリアしたと表明した。市場では政府による新規購入への期待があるものの、関連法案の成立可能性は低く、既存資産の保全が中心となる見込みだ。

論争の構図と立法動向

FRBは2025年12月、利子付与や割引窓口借入などの機能を除いた制限版である「スキニー・マスター口座」の枠組み案を公表し、現在も最終化を進めている。4月には民主・共和両党の超党派議員が、非銀行事業者のFRB決済サービスへのアクセスを認める「PACE法案」を提出しており、仮想通貨業界団体から支持を得ているが、審議は初期段階にとどまる。

事例:ウォーレン米議員、仮想通貨関連9社への通貨監督局信託認可は違法と指摘

米上院銀行委員会筆頭理事のウォーレン議員が18日、OCCによるコインベースなど仮想通貨9社への全米信託認可付与が国民銀行法に違反すると指摘。6月1日までに全申請書と通信記録の開示をOCC長官に求めた。

大統領令はあわせて、12の各連邦準備銀行がFRB本体から独立してマスター口座の付与・拒否を判断できる法的権限を持つかどうかの明確化も指示。独立判断が法的に認められる場合、申請企業が均一な審査基準で評価されるための規制・政策の整備状況と今後の方針も報告対象としている。

120日後に提出されるFRBの報告書が仮想通貨企業へのマスター口座付与拡大にどこまで踏み込むか、またスキニー・マスター口座の枠組み最終化と大統領令の評価作業がどう整合するかが、今後の焦点となる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 水曜日
14:25
トランプ大統領令、仮想通貨企業へのFRBマスター口座開放を評価するよう要請
トランプ米大統領が金融イノベーションの規制緩和を促す大統領令に署名。仮想通貨企業などノンバンクに対する、連邦準備銀行の決済システムへの直接アクセス評価をFRBに要請した。
14:15
ウィンターミュート、DeFiボルトプラットフォーム「Armitage」ローンチ
マーケットメーカーのウィンターミュートがDeFiボルト管理プラットフォーム「Armitage」を発表した。まずモルフォ上でUSDC建てのボルトを何種類か展開し利回りを生み出す。
13:25
Zcash財団Q1報告、財務健全性とSEC調査終了を明示 約58億円の流動資産を保有
Zcash財団が2026年Q1報告書を公開した。流動資産約3,669万ドルを保有し、四半期運用経費は81.7万ドルと保守的な運営を維持している。2023年から続いたSECの調査が執行措置なしで終了し、規制面の不透明さが解消。ガバナンス混乱下でもネットワークの安定稼働を維持し分散化の強みを示した。
13:10
ヴィタリック、イーサリアムなどの安全性や効率性の向上策を分析
仮想通貨イーサリアムの共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、形式的検証に関するブログを公開。イーサリアムなどの安全性や開発の効率性を高めることができる手法を提示している。
10:40
次世代金融インフラの覇権争いを議論、『ポイント・ゼロ・フォーラム2026』が6月スイスで開催予定
スイス国際金融庁とシンガポールのGFTNが主催する「ポイント・ゼロ・フォーラム2026」が6月23〜25日にチューリッヒで開催される。ステーブルコインやAI、量子技術が金融インフラを再構築する現状と各国規制当局の動向を伝える。
10:10
ビットコイン採掘マシンメーカーのカナン、純損失141億円に 2026年1~3月期決算
カナンが2026年1~3月期決算で純損失141億円を報告した。ビットコイン市場停滞で売上が前期比で減少している。米テキサス採掘権取得や北欧の熱供給プロジェクトなど新事業も進行中だ。
07:50
「ビットコインは75000ドル割れに注意」ウィンターミュート分析
ウィンターミュートは週次の市場レポートを公開。仮想通貨ビットコインの価格について、76,000ドルから78,000ドルが注視する水準になるとの見方を示している。
07:20
ポリマーケット、未上場企業市場へのアクセス解禁 ナスダック提携で新たな予測市場
予測市場プラットフォーム大手のポリマーケットは19日、未上場企業に関する新たな予測市場のローンチを発表した。米ナスダック・プライベート・マーケットと提携し、一般投資家アクセス解禁を実現。
06:55
ビットワイズCIO、ハイパーリキッド(HYPE)を「割安な大型銘柄」と分析
ビットワイズのCIOが5月19日付メモで仮想通貨ハイパーリキッド(HYPE)を「あらゆる資産クラスを扱うスーパーアプリ」と評価し年間収益8〜10億ドルに対して時価総額が割安と指摘した。一方でICEとCMEはCFTC登録を求めてロビー活動を展開している。
06:20
米ストライブ、約48億円で382ビットコインを追加取得
米資産運用会社のストライブ(Strive)は19日、382BTCの追加取得を発表した。総保有量は1万5391BTC(1883億円)に達し、上場企業として世界9位の規模を維持。
05:55
ウォーレン米議員、仮想通貨関連9社への通貨監督局信託認可は違法と指摘
米上院銀行委員会筆頭理事のウォーレン議員が18日、OCCによるコインベースなど仮想通貨9社への全米信託認可付与が国民銀行法に違反すると指摘。6月1日までに全申請書と通信記録の開示をOCC長官に求めた。
05:00
BNBチェーンで量子耐性テスト完了、処理性能大幅低下の課題浮上
BNBチェーンはBSCで量子耐性暗号「ML-DSA-44」と「pqSTARK」のテストを完了した。署名サイズが約37倍に膨張してTPS(処理速度)が最大50%低下しており、本番導入にはネットワーク拡張が必要だと報告している。
05/19 火曜日
18:06
SBIネオメディアサミット開催、「感情経済圏」とメディア融合戦略が明らかに
SBIホールディングスが「SBIネオメディアサミット2026」を開催。北尾会長が感情経済圏構想を解説し、ライブドアのグループ参画、信託型円建てステーブルコイン「JPYSC」の6月末発行、スーパーアプリへのメディア機能統合を発表した。
17:27
金融庁、外国発行ステーブルコインを電子決済手段に正式認定 内閣府令改正を公布
金融庁は2026年5月19日、外国の信託型ステーブルコインを電子決済手段として位置づける内閣府令改正を公布。6月1日から施行される。
17:00
LINE NEXTのウォレット「Unifi」、JPYCを5月22日より正式対応
LINE NEXTのウォレット「Unifi」が円建て仮想通貨JPYCを5月22日より正式対応。Kaiaネットワーク上での決済・送金・リワード機能が順次展開される。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧