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PancakeSwap(パンケーキスワップ)の使い方│特徴から注意点まで

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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BNBチェーン上で運営される分散型取引所(DEX)のPancakeSwap(パンケーキスワップ)は、低コストな取引手数料と豊富な収益機会で注目を集めています。

流動性提供やファーミングといった複数の資産運用方法に加え、NFTマーケットプレイスなど、従来の仮想通貨取引所にはない多彩な機能を備えています。

しかし、分散型取引所ならではの特徴から、利用開始までの手順や取引方法が一般的な取引所とは大きく異なります。

本記事では、パンケーキスワップの基本的な機能や使い方、注意点について詳しく解説します。

目次
  1. PancakeSwapとは
  2. PancakeSwapの主な機能
  3. PancakeSwapの使い方(始め方)
  4. PancakeSwapの特徴とメリット
  5. PancakeSwap利用時の注意点

PancakeSwapとは

PancakeSwapは、BNBチェーン上で動作する代表的な分散型取引所(DEX)です。

2020年9月のサービス開始以来、取引の自動化を実現するAMM(自動マーケットメーカー)の仕組みを採用し、ユーザー同士が直接トークンを交換できる場を提供しています。

日本の仮想通貨取引所のように特定の企業が運営する中央集権型の取引所とは異なり、取引はすべてスマートコントラクトによって自動的に実行されます。そのため、口座開設や本人確認は不要で、仮想通貨ウォレットを接続するだけで利用を開始できます。

BNBチェーン上において、PancakeSwapは最大規模のDEXとしての地位を確立しています。2025年11月時点で、預かり資産(TVL)は約24億ドル(約3,600億円)とBNBチェーン上のDEXを大きく引き離して1位を維持しています。

PancakeSwapの主な機能

PancakeSwapは単なるDEXではありません。トークンの交換(スワップ)を基本としながら、流動性提供やNFT取引など、様々な機能を備えています。それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。

トークンの交換(スワップ)

PancakeSwapの基本機能は、異なるトークンの交換(スワップ)です。流動性プールを活用した自動取引により、価格は需要と供給に基づいて自動的に決定されます。

従来の取引所のような板取引ではなく、アルゴリズムによって即時に取引が成立するため、スピーディーな取引が可能です。

流動性提供(ファーミング)

ユーザーは2種類のトークンをペアにして流動性プールに預け入れることで、取引手数料の一部をCAKEトークンとして受け取ることができます。

流動性を提供すると、その証明としてLPトークンが発行され、これをさらにステーキングすることで追加の報酬を得ることも可能です。

NFT取引や先物取引

トークンの取引以外にも、NFTの売買が可能なマーケットプレイスを提供しています。PancakeSwapが認定したアーティストのみが出品できる仕組みにより、高品質なNFTの取引が可能です。

また、最大1,001倍のレバレッジを活用した無期限先物取引も可能です。通常の現物取引よりもハイリスク・ハイリターンな取引を行いたいユーザー向けのサービスとして提供されています。

PancakeSwapの使い方(始め方)

PancakeSwapを利用するには、仮想通貨ウォレットの準備とバイナンスコイン(BNB)の入手が必要です。DEXの利用に必要になるため、事前にメタマスクなどの自己管理ウォレットを用意しましょう。

関連メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換:スワップ、便利機能を図解でわかりやすく

1.Binance Japan(バイナンス・ジャパン)でBNBを購入する

購入手順:

①.バイナンスアプリにログインし、「取引」から「現物」に移動します。BNB/JPYの取引ペアを選択します。

②.「購入」タブに移動し、「指値注文」を選択します(既定の注文タイプは、指値注文となります)。

出典:BinaceJapan

③.BNBの購入希望価格と注文数量を入力します。「BNB購入」をクリックすると、注文が発注されます。

出典:Binance Japan

④注文が完了すると、すぐに約定履歴または資産欄に反映されます。

注文タイプについて(成行または指値)

取引画面下にある「注文タイプ」では「成行」または「指値」を選択できます。

  • 成行注文:今すぐBNBを購入したいとき。市場価格で即時に約定します。
  • 指値注文:希望価格を指定して購入したいとき。指定価格に達すると自動的に約定します。

Binance Japanでは既定で「指値注文」が選択されています。すぐに取引したい場合は、「成行」に切り替えて注文しましょう。

BNBを取得したい方に

2.BNBをメタマスクへ出庫する

2-1.メタマスクの準備

①メタマスクを開き、ネットワークがBNB Smart Chain(BEP20)になっているか確認。

出典:Metamask

②未追加の場合は「ネットワーク追加」から手動でBSCを追加します。

出典:Metamask

③アカウントのアドレス(0x〜)をコピー。

出典:Metamask

重要:

BNBには「BEP2」「BEP20」など複数のネットワークがあります。メタマスクで使えるのはBEP20(BSC)のみです。誤送信すると資金を失う可能性があるため注意しましょう。

2-2. Binance Japanで出庫操作

①バイナンスアプリを開き、「資産」から「送金」 をタップ。

出典:Binance Japan

②「オンチェーン出庫」 をタップし、出金したい暗号資産 (BNB) を選択。

出典:Binance Japan

③コピーしたメタマスクのアドレスを貼り付け、出庫数量を入力。

出典:Binance Japan

重要:

ネットワークの選択は慎重に行い、 選択したネットワークが出金先のプラットフォームのネットワークと同じであることを確認してください。間違ったネットワークを選択した場合、資金を失うことになります。

④「出金」をタップして続行すると、グローバルトラベルルールの質問ページが表示されます。指示に従って回答し、「次へ」をタップする前に注意深く確認してください。

出典:Binance Japan

⑤再度、トランザクションを確認する画面が表示されるので、慎重に確認し「確認」をタップ。

⑥次に、2段階認証デバイスでトランザクションを確認する必要があります。画面の指示に従って、手続きを行ってください。

出典:Binance Japan

⑦「Submit」をタップすると出金依頼が完了します。

2-3. 出庫完了の確認

入出金の状況は「資産」から「現物」を選択し、右側の 「取引履歴」アイコンをタップすると確認できます。

出典:Binance Japan

メタマスクでBNB残高が反映されていれば送金成功です。

取引・出庫時の注意事項

  • 最小出庫数量と手数料:出庫には最低数量と手数料が設定されています。送信前に必ず最新情報を確認しましょう。各トークン出庫時の最小出庫数量と手数料は、こちらから確認できます。
  • 出典:Binance Japan

  • ネットワーク誤選択:出金先のアドレスに対応した正しいネットワークを選択しましょう。
    例:出金先がERC20アドレスの場合はERC20を選択。手数料の安さだけで選ばないようにしてください。誤ったネットワークを選ぶと資産を失う恐れがあります。
  • アドレス確認:コピペ後、先頭と末尾の数文字を照合しましょう。誤送金防止のため少額テスト送金も推奨。
  • 2FA(2段階認証)の設定:出庫時に必須。セキュリティ保護のため有効化をおすすめします。
  • メンテナンスや混雑時の遅延:反映が遅れる場合があるため、出庫履歴で状況を確認しましょう。

Binance Japanでは、BNBの購入からウォレットへの出庫まで、すべてスマホアプリで完結します。 正しいネットワーク設定とセキュリティ対策を守り、BNBを活用しましょう。

3.Pancakeswapにアクセス

①メタマスクを接続。「SWAP」の画面であることを確認します。

出典:PancakeSwap

②下段をクリックし、交換したい仮想通貨を選択(今回はBaby Doge)。

出典:PancakeSwap

検索するときは、Coinmarketcapなどの信頼できるサイトからコントラクトアドレスをコピペしましょう。コントラクトアドレスは、暗号資産(トークン)の独自の識別番号であり、ブロックチェーン上の住所のようなものです。

出典:Coinmarketcap

③SWAP(交換)する量を入力し、内容を確認して問題がなければ「SWAP」をクリックしましょう。

出典:PancakeSwap

続いて表示させる確認画面で「SWAPを確定」をクリックすると、メタマスクが起動します。

メタマスク側で表示された取引を確認のうえ、問題がなければ「確認」をクリックします。

BNBを取得したい方に

PancakeSwapの特徴とメリット

従来の中央集権型取引所と比較して、PancakeSwapには独自の優位性があります。手数料の安さや機能の豊富さに加え、誰でも気軽に利用できるアクセシビリティの高さが特徴です。

低コストな取引手数料

PancakeSwapはBNBチェーンを利用することで、イーサリアムベースのDEXと比べて大幅に安い取引手数料を実現しています。取引にかかるガス代は数円程度と非常に安価で、取引の承認から完了までの時間も数秒と高速です。

多様な取引機能と収益機会

スワップによる取引だけでなく、流動性提供(ファーミング)やステーキングなど、複数の方法で収益を得ることができます。特にステーキングでは、フレキシブルタイプで年率最大10%、ロックタイプでは最大約25%と高利回りを実現しています(2025年2月時点)。

豊富な取扱トークン

一般的な取引所では取り扱われていない新興のトークンも取引可能です。ユーザーは独自にトークンを追加することもでき、投資の選択肢が大幅に広がります。

また、BNBチェーン上の新規プロジェクトのトークンがいち早く取り扱われることも多く、早期の投資機会を得られる可能性があります。

使いやすいインターフェース

日本語対応の直感的なインターフェースを採用しており、仮想通貨取引の初心者でも利用しやすい設計になっています。PC版だけでなく、MetaMaskのスマートフォンアプリからもアクセス可能で、場所を選ばず取引することができます。

コミュニティ主導の運営

CAKEトークンの保有者は、PancakeSwapの運営に関する重要な決定に投票で参加することができます。このガバナンスの仕組みにより、ユーザーのニーズを反映したサービス改善が継続的に行われています。

PancakeSwap利用時の注意点

分散型取引所であるPancakeSwapは、多くのメリットがある一方で、いくつかの重要なリスクと注意点があります。安全に利用するために、以下の点について十分な理解が必要です。

セキュリティリスク

仮想通貨ウォレットの管理は完全に自己責任となります。MetaMaskのシークレットリカバリーフレーズを紛失したり、第三者に知られたりすると、資産を失う可能性があります。

また、フィッシングサイトや悪意のあるコントラクトに接続してしまうリスクもあるため、必ず公式サイトを利用し、不審なサイトには接続しないよう注意が必要です。

インパーマネントロス

流動性提供(ファーミング)を行う際には、インパーマネントロスと呼ばれる損失が発生する可能性があります。これは、預け入れた2種類のトークンの価格比率が変動することで生じる損失です。

報酬として得られるCAKEトークンの価値がこの損失を上回れば実質的な利益となりますが、価格変動が大きい場合は、損失が報酬を上回ることもあります。

価格変動リスク

PancakeSwapで取り扱われるトークンの中には、流動性が低く価格変動が大きいものも多く存在します。特に新興のトークンは、短時間で大幅な価格変動が起こる可能性があります。

また、スキャムトークン(詐欺的な通貨)に注意する必要があり、取引の際は十分な調査と検討が必要です。

法的・制度的リスク

PancakeSwapは金融庁の認可を受けていない海外のサービスです。そのため、トラブルが発生した際のサポートは限定的で、基本的にすべて自己責任での対応が必要となります。

また、利益が発生した場合は確定申告が必要となる可能性があり、取引履歴の管理と適切な税務申告が求められます。

スリッページと取引失敗

取引時には「スリッページ」と呼ばれる価格変動の許容範囲を設定する必要があります。設定値が小さすぎると取引が失敗しやすく、大きすぎると不利な価格で取引が成立する可能性があります。

また、ガス代が不足していても取引は失敗するため、適切な額のBNBを保持しておく必要があります。

BNBを取得したい方に

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