WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米上場ジーニアス・グループ、5年間で1300億円超のビットコイン準備金を構築へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • AI準備金は8億ドル規模目指す
  • 2031年度に総資産20億ドル目標

永久優先証券で調達

米上場のAIを活用した起業家教育を手がけるジーニアス・グループ(シンガポール拠点)は27日、AI関連株に投資する「AI準備金」とビットコイン準備金の拡充に向け、永久優先証券(PPS)を通じた12億ドル規模の資金調達計画を発表した。8億ドルのAI準備金と8億2,700万ドルのビットコイン準備金を柱に、2031年度までに総資産20億ドルを積み上げる5年計画とした。

永久優先証券とは、償還期限や返済義務がなく、普通株式への転換もない金融商品で、配当を通じて投資家に利回りを提供しながら、既存株主の持ち分を希薄化させずに資金を調達できる仕組みだ。なお、ジーニアス・グループ自体は時価総額3,000万ドル未満の小型株だ。

同社は2025年7月18日に米証券取引委員会が発効済みの12億ドル規模のシェルフ登録を活用し、初回1,250万ドルの永久優先証券発行を計画する。証券は転換不可・変動利率で毎月配当を支払う設計とし、調達資金はAI準備金とビットコイン準備金への投資、および優先配当の約18カ月分に相当するドル準備金に充当する計画とした。

永久優先証券は、2025年1月にビットコイン(BTC)保有大手のストラテジーがSTRK発行で採用して以降、トレジャリー企業の主要な非希薄化調達手段として定着している。

同社の純資産は1億660万ドル、1株あたり純資産価値(NAVPS)は0.62ドルである一方、株価は0.18ドルにとどまり、株価純資産倍率は0.29倍と教育セクター平均の2.60倍を下回っていると、ロジャー・ジェームズ・ハミルトンCEOは指摘した。同氏は、永久優先証券の活用により5年でNAVPSを2〜4ドルへ引き上げる目標を示した。

関連記事:ストラテジー、ドル準備金拡充で純有利子負債がほぼゼロに

ストラテジーが66.9億ドルの流動性確保でネットレバレッジをほぼゼロに引き下げた。優先株配当の安定財源が拡充され、財務基盤の保守化は投資家の資金判断に影響しうる。

ビットコイン準備金

ビットコイン準備金は2024年11月にジーニアス・グループが採用した。その後、同社は一時ビットコイン保有を解消していたが、4年に一度の半減期サイクルの底値に当たるとみて2026年第4四半期に購入を再開する方針で、2029年にかけての上昇局面を見込んでいるという。

AI準備金の含み益

同社がAI準備金を通じて出資する投資先では、2026年5月の始動以降、相次いで評価額の見直しが生じている。アンソロピックは3,800億ドルから9,650億ドルへ、アンドゥリルは305億ドルから610億ドルへ、データブリックスは620億ドルから1,900億ドルへとそれぞれ再評価され、スペースXとxAIを合わせた評価額もスペースXのナスダック上場を経て1.25兆ドルから1.9兆ドルへ約50%上昇するなど、同社の保有資産に含み益が生じている。

ジーニアス・グループは7月の株主総会で、優先株式発行権限(賛成97.58%)と発行済み株式の最大20%を対象とする自社株買い権限(賛成99.54%)を株主から取得している。現在、優先証券や仮想通貨トレジャリーの資金調達に実績を持つ投資銀行と協議を進めており、発行条件や実施時期の詳細は今後の協議と取締役会承認を経て確定する見通しだ。

解説記事:ビットコインを保有する上場企業ランキング|世界・日本TOP10を徹底比較【2026年6月版】

世界・日本のビットコイン保有上場企業をランキング形式で比較。ストラテジーを筆頭に、メタプラネットなど国内外の最新保有量・財務戦略・投資リスクを解説。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/13 日曜日
11:30
ビットコインPPI上振れで1200万円割れ、FOMCと原油高が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は米PPIの上振れや原油高を受け対円で1200万円を割り込み、1190万円台で推移している。目先はFOMCの利上げ判断とクラリティ法案の審議動向が焦点で、下値リスクへの警戒が続く。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(9/11)|クラリティー法案審議・8月の相場解説・ETH量子耐性化計画のまとめ
今週は、米クラリティー法案審議、米CryptoRankの月次分析を基にした8月のビットコインなどの仮想通貨相場解説、イーサリアム財団の量子耐性化計画に関する記事が関心を集めた。
09/12 土曜日
14:14
コインベース、ソーシャル機能撤退 ウォレット名を旧称に戻す
米仮想通貨取引所大手コインベースは自己保管型ウォレット「ベースアプリ」の名称を「コインベースウォレット」に戻すと発表した。取引機能を軸とした運営方針への転換に伴うもので、無期限先物や予測市場など取扱い資産の拡大も進めている。
13:45
FTX創業者バンクマン=フリード氏、詐欺罪判決見直しを米最高裁に申し立て
FTX創業者・前CEOのサム・バンクマン=フリード氏が有罪判決の見直しを米最高裁に申し立てた。元顧客への返済が行われたことなどを改めて論拠にしている。
13:20
機関向け融資のクリアプール、XRPレジャーへ事業拡大
仮想通貨の機関投資家向け融資プロトコルClearpoolがXRPレジャーへの事業拡大を提案した。CPOOLをCLEARへ1対1で移行し、リップルも出資を表明している。今後はガバナンス投票で承認の可否が決まる。
11:05
裏付け資産はペイパルのステーブルコイン、ペイパルなど3社が『PYUSDx』始動
ペイパル、M0、ムーンペイの3社は9日、企業が自社ブランドのステーブルコインを発行できる基盤「PYUSDx」を稼働させた。裏付けはPYUSDで、発行体の裁量は広がるが、米ジーニアス法上の位置づけは今後の論点になりうる。
10:05
「ポリマーケットとカルシは無認可運営」欧州証券当局が指摘
欧州証券市場監督局は、ポリマーケットとカルシがEU域内で予測市場を運営する認可を持たず、規制の抜け穴を突いた不正取引の懸念も指摘した。
09:45
トークン化株式は「流通・利用競争」の段階へ移行中=バイナンス・リサーチ
バイナンス・リサーチの分析によると、トークン化株式の取引高は年初来急拡大している。bStocksとロビンフッドが取引高の多くを占めており、DeFiでの活用も進んでいる。
09:30
インドのトークン化社債の実験プロジェクト、3社が計約165億円を調達
インド証券取引委員会は、社債をトークン化するパイロットプロジェクトDemat 2.0を開始したことを発表。すでに3社が計約165億円を調達したという実績も紹介した。
08:25
仮想通貨スカイ価格5倍予想、オフチェーン中央銀行的存在=スタンダードチャータード
米銀行大手スタンダードチャータードがスカイ(旧メイカーダオ)の評価カバレッジを開始し、SKYトークンが2028年末までに現在の5倍の0.325ドルに達すると予想。融資枠拡大が投資家還元を左右する。
06:50
米8月CPI、コア指数が予想上振れ|ビットコインは急伸後反落
米労働省が発表した8月の消費者物価指数はコア指数が市場予想を上回り、FRBの利上げ観測を強めた。仮想通貨ビットコインとイーサリアムは発表後に上昇したものの上値を伸ばしきれず反落した。
06:15
クラリティー法案不成立でも規制明確化へ、コインベースCEOが見方示す
コインベースのアームストロングCEOは、クラリティー法案が不成立でも米規制当局による明確化は確実に進むとの見方を示した。
05:55
メタプラネット、株主意見を踏まえ第10回の潜在株式を41%削減
メタプラネットは第10回新株予約権の対象株式数を696株から410株に変更し、潜在株式数を41.1%削減すると発表した。新株予約権価値約2億2000万米ドルが消失し、完全希薄化後1株当たりビットコインは8.8%増加する。
05:00
メタプラネットが香港子会社設立へ、ビットコイン資産運用体制を強化
日本のビットコイン保有大手メタプラネットは香港に資産運用子会社を設立すると発表した。ビットコイン関連の資産運用機能をアジア地域に拡大し、米国子会社と連携した運用体制を構築する方針だ。
09/11 金曜日
17:32
ビットコイン市場が弱含み、変わらねば調整局面も=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が9月11日、ビットコインの需給動向を分析。現物・先物需要は減速し、機関投資家の指標も悪化。ビットコインETFは2カ月ぶりの大幅流出となり、早期に改善しなければ調整局面もあり得ると指摘した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧