- 米9月CPIは前年比3.7%と予想超え
- 次回FOMCの利上げ確率が約54%に上昇
物価上振れで急落
米労働統計局が14日夜発表した9月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、仮想通貨ビットコイン(BTC)は急落し8万2,000ドルを割り込んだ。下落率は約2%で、イーサリアム、XRP、ソラナもそれぞれ3%以上下落した。
急落の背景には、前年同月比で3.7%上昇し、市場予想の3.6%を上回った9月のCPIがある。米労働統計局によると、食品とエネルギーを除くコアCPIも前年同月比2.6%上昇と予想の2.5%を超え、ガソリン価格の前月比9.1%上昇がCPI全体の前月比上昇の約半分を占めた。
今回の結果を踏まえ、アナリストは概ね、根強い基調的なインフレが金利の高止まりを長引かせ、米国債利回りの上昇とドル高を通じてビットコインなどのリスク資産に下押し圧力をかけうるとの見方で一致したという。
利上げ観測を巡っては、CMEグループのFedウォッチでは、10月27〜28日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率が約54%、年内の再度利上げの確率が96%超に上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日のFOMCで、3年超ぶりとなる0.25ポイントの利上げを決め、政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%に引き上げた。
今回のCPIはFRBにとって会合前に確認できる最後のCPIとなる。15日夜に米労働統計局が9月の生産者物価指数、米国勢調査局が9月の小売売上高を発表する一方、FRBが最も重視する9月の個人消費支出(PCE)価格指数と7〜9月期の国内総生産(GDP)速報値は、FOMC後の29日夜に発表される予定だ。
アナリストの相場見通し
一方、ビットコインの下値を巡っては、アナリストの見方が分かれた。TheBlockなどの海外メディアによると、仮想通貨の流動性提供会社ウィンセントのシニアディレクター、ポール・ハワード氏は、短期的にはビットコインを8万〜8万8,000ドルのレンジと予想し、8万ドルを割り込めば7万5,000ドルが視野に入ると述べた。
これに対し、仮想通貨運用会社21シェアーズの仮想通貨リサーチ担当シニアストラテジスト、マット・メナ氏は、先週ビットコインが8万5,000ドルを割り込み、8万1,000〜8万2,000ドルの下値支持帯を再び試した時点で、下落の多くが織り込まれたと分析した。同氏は、マクロ面の不透明感が解消すれば、リスクのバランスは8万5,000ドル超え、9万ドルに向けた上昇に傾くとの見方を示した。
関連記事:米投資銀行、ビットコイン年末予想を9.7万ドルから10.9万ドルに引き上げ
米投資銀行TDコーウェンは8日、ビットコインの2026年末予想を約10.9万ドルに引き上げ、2029年までに28万ドルと見込んだ。ストラテジーの目標株価は260ドルに据え置き、希薄化が株主の利益を抑えるとみている。
CoinPost
編集部
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