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ビットコインは年末にかけて回復見通し、ただし9万ドルが壁=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 米ドルの代替資産としての需要が存在か
  • 3QにBTC、ETH長期保有者の多くが売却せず

10~12月期の市場見通し示す

暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースとオンチェーン分析企業グラスノードは15日、四半期の共同市場レポートを公開した。ビットコイン(BTC)の初期の回復傾向の背景となるデータを分析し、年末までの見通しを提示している。

2026年10~12月期の見通しは概ね前向きだが、短期的には慎重を期すべき側面も存在すると述べた。マクロ環境と資金フロー、ビットコインとイーサリアムのオンチェーンデータを読み解いている。

マクロ環境

まずマクロ環境については、米連邦準備制度理事会(FRB)が2026年9月に政策金利を25bp引き上げて3.75%〜4.00%とし、2023年7月以来となる利上げを実施。米10年債利回りも7~9月期に85bp上昇し、5.29%に達した。これにも関わらず、ビットコインは回復の傾向を示しているところだ。

ビットコインは2026年第3四半期(7~9月)、仮想通貨以外では貴金属との相関が最も高く、日次リターンの相関係数は金および銀に対して0.61だった。一方で、ドル指数に対しては-0.43で負の相関を示している。

米国株式との相関は、S&P 500に対して0.30、ナスダックに対して0.29と、それほど高くない水準だ。また、2年物および10年物米国債利回りとの相関は負の値を示している。

このためレポートによると、今回のビットコイン価格上昇は市場全体のリスク選好の高まりによるものというよりも、米ドルの代替資産としての需要によって牽引された可能性が高い。

レポートは、10~12月期について建設的な回復傾向を予想。強気市場を後押しする要因としては、FRBの利上げ停止、コア個人消費支出(PCE)の落ち着き、ビットコインが90,000〜94,000ドルのレジスタンスを明確に上抜けること、持続的な現物ETFへの流入などを挙げた。

一方でリスク要因としては、10年債利回りが5.5%へ上昇すること、原油高に伴うインフレ長期化、ビットコインが200日移動平均線(約71,000ドル)を割り込むこと、ETFからの資金流出が再開することに言及している。

関連記事:ビットワイズ、「AIや金利がどう動いてもビットコインは長期的に上昇」と予想

ビットワイズのマット・ホーガン氏は14日、AIや金利の行方にかかわらず長期的にはビットコインが上昇するとの見方を示した。9月の米CPIが予想を上回り8.2万ドルを割り込む中、アナリストの下値見通しは分かれた。

ビットコイン、イーサリアム共に「楽観」ゾーンに回復

出典:コインベース・グラスノード

ビットコインの市場センチメントに関しては、未実現損益率(含み損益率)が0.11から0.38へ上昇し、「希望」ゾーンから「楽観」ゾーンへと回復した。レポートは、弱気相場からの回復過程は一般的に「降伏」→「希望」→「楽観」→「確信」→「陶酔」という順序で推移するとしている。

レポートは特に、1年以上移動していないビットコインの供給量が約340,000 BTC増加していると指摘。長期保有者が価格上昇時も売却せず保持した傾向が確認されたと述べる。長期保有者は8月に一時的な売却傾向を示したものの、9月には再び買い増しへと転じていた。

イーサリアム(ETH)の価格は7~9月期に71%上昇し、ビットコインに対して約20%アウトパフォームした。未実現損益率は-0.31から0.22へ上昇して「降伏」ゾーンを脱出し「楽観」ゾーンに入ったところだ。含み益状態にあるETHの割合も28%から63%へ拡大した。

また、1年以上休眠状態だったイーサリアムの供給量は7~9月期に7%増加し6,670万ETHに達した。一方、過去3か月以内に動きのあったコインは18%減少。保有者の多くが上昇局面で売却するのではなく、保有し続けたことが示唆される。

7~9月期に米国の現物ビットコインETFは純額70億ドルの流入を記録。米国の現物イーサリアムETFにも純額31億ドルが流入し、どちらも2026年前半の流出傾向から流入傾向に転じている。

関連記事:仮想通貨アナリストの相場観が強気に、2022年末の底打ち反転より急速=クリプトクアント

クリプトクアントはビットコイン、イーサリアム、XRPなど仮想通貨主要5銘柄のアナリスト・コンセンサスが7月以降強気に傾いたと報告した。

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