ビットコイン130万円到達後に乱高下 BTCドミナンスは17年末バブル水準に到達|仮想通貨市況
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- ビットコインは12,000ドル(127.6万円)の心理的節目を超えても騰勢を強め、一時130万円を超えるなど大幅続伸。19:00以降は、短期上昇の反動で急反落するなど、1日を通して大きく上下に相場が乱高下した。
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ビットコイン(BTC)は、12時〜16時にかけて再上昇。12,000ドル(127.6万円)の心理的節目を超えても騰勢を強め、一時130万円を超えるなど大幅続伸した。19:00以降は、短期上昇の反動で急反落も見せている。
ただし、過熱感を示すオシレーターのRSIでは、6月下旬にビットコイン(BTC)が年初来高値を記録した水準に迫る「80」超えを記録するなど膨張しきっており、130万円付近のレジスタンスにも阻まれ、19:00過ぎの急落につながった。
bFFXでプラス乖離が進行したほか、119.2万円を推移する25EMA(指数平滑移動平均線)とも乖離しつつあり、中・長期的な上昇トレンドに回帰するにしても、過熱感を冷ます必要はあると言えるだろう。
本日昼の仮想通貨市況でも掲載したように、米中貿易摩擦の激化で、ダウ工業株30種平均が今年最大の下げ幅となる767ドル安を記録。世界的にも同時株安の流れが止まらず、米中を中心とした地政学的リスクが高まった。
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このような流れの中で、国家的有事の際に資産の逃避先として見られるビットコインに資金が流れ、中国マネーが市場の上昇相場を押し支えたとの見方が強まった。
CoinPostでも中国取引所3社への取材を行ったが、現時点で公開できる需要の変化は開示できないとしつつも、3社すべてが中国マネーの流入は間違いなくあるとコメントした。中国の現地メディアも多くBTCに資金流入していることを報じていると明かし、中国人の意識も高まっているのではないかと、今後も市場意識は高まるとの見解を示した。
一方で、中国の主要マネー流入経路がOTCのテザー建であることを指摘したDovey Wan氏などから、テザーの価格がビットコインに比例して上昇していない状況を理由に、中国マネーの流入が主要因ではないとの見方も示されている。
BTCドミナンス、17年バブル相場時に到達
アルトコインが連れ高せずにビットコイン一辺倒の相場が続く仮想通貨市場では、ビットコインのドミナンスが2017年末のバブル相場時の水準に達した。
5月に50%の市場シェアで推移していたビットコインは、約2ヶ月間で18%近く拡大。現時点で、70%に達している。18年の下落相場では、ビットコインのドミナンス値50%がレジスタンスとして機能していたが、一度均衡が崩れるとビットコインが中心となる市場状況が加速した。
現在と同水準に当たる2017年末は、ビットコインが最後の大暴騰で金融史に残る急騰劇を演じたタイミングだ。CMEやCboeがビットコイン先物の採用を行った事や、ビットコインキャッシュ(BCH)で恩恵を受けた投資家が、ハードフォーク通貨の獲得目的でホールドしたことなどが背景となりビットコイン高騰が加速。当時のデータでは月間取引高のうち日本円比率が41%まで拡大するなど、日本市場主導が確認されていた。
ドミナンス推移では、2016年よりイーサリアムの時価総額が急増したことでアルトコインに注目が集まった。17年にはイーサリアムとXRPの急騰を受け、ビットコインに続く仮想通貨を求め投機需要が広がった。一度崩れたビットコインのドミナンスが下落する勢いは強く、一時40%を切る水準まで下落するなど、市場内資金も一気にアルトコインに流れたことが確認されている。
本日公開:移動平均線については、以下の記事にて図解付きで詳しく解説。
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