
ETHトレジャリー企業を支援目的か
著名投資家キャシー・ウッド氏率いる米投資運用会社アークインベスト(Ark Invest)が7月22日、ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)の普通株式477万3,444株(1.82億ドル相当)を取得したと発表した。ビットマインは調達した純収益1.77億ドル全額をイーサリアム(ETH)購入に充当する計画を明らかにした。
この投資はビットマインのイーサリアム5%保有目標を支援する動きとなっている。同社のトム・リー取締役会長は「キャシーは指数関数的投資の先駆者で、テスラ、ビットコイン、AIへの早期投資で利益を上げてきた」と評価。アークは最近のサークルIPOでもアンカー投資家を務めた。
ビットマインは7月17日時点でイーサリアム保有量が300,657 ETHに達したと発表していた。評価額は10億ドルを超え、シャープリンク(360,807 ETH)に次ぐ上場企業最大の保有量を記録している。同社は6月下旬からイーサリアム蓄積戦略を開始し、PIPE(私募投資)で2.5億ドルを調達していた。
この投資決定は、ピーター・ティール氏のファウンダーズ・ファンドが7月15日に同社株式9.1%を取得したことに続くものだ。ティール氏の買収発表を受けて株価は一時30%急騰し、年初来では5倍以上の上昇を維持している状況だ。
ビットマインのアプローチはストラテジーのビットコイン重点戦略を模倣しているが、イーサリアムに焦点を当てている点が特徴的だ。同社は従来のビットコインマイニング事業からイーサリアム中心の財務戦略への大胆な転換を図っている。
一方で、アークインベストは月曜日にコインベース株式21万8,986株(9,000万ドル相当)を売却していた。コインベースが先週金曜日に史上最高値437ドル超を記録した後の利益確定売りとみられる
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