疑心暗鬼のビットコイン(BTC)市場、海外大物投資家を発端とする予想合戦も|仮想通貨市況
- ビットコイン(BTC)市況
- ビットコイン(BTC)は、上昇一服でやや反落。2018年の仮想通貨暴落予想を的中させた大物投資家ピーター・ブラントの問いかけに対し、海外投資家の間で今後の展望予想が繰り広げられている。
仮想通貨市況
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比1.5%安の87.3万円とやや反落。
出来高が縮小し、現時点では短期資金が循環しているにすぎないのか、買いが続かず上値が重い。
一時的な反発こそ見せたものの、反騰を刺激したアルトコイン市場は投機的な動きが顕著にあり、ビットコイン(BTC)を含め、その継続性に関して疑心暗鬼の状況にある。
SEC(米国証券取引委員会)にビットコインETFを申請中の米投資運用企業Bitwiseのリサーチ部門のトップ Matt Hougan氏が、13日に最終判断が迫る中、「未だかつてなく承認に近い」と強気コメントを出したとCNBCが報じたことも反響を呼んだ。
その理由について、以前よりもビットコイン市場が成熟してきたことを挙げたほか、規制面の問題や機関投資家水準のカストディサービス欠如も大幅改善されていると言及。ビットコインETFが実現すれば、一般投資家がより安全な方法でビットコイン(BTC)を保有できるようになることから、「投資家保護」につながるとその意義を強調しているものの、現時点では時期尚早との見方が強い。
海外投資家の分析
2018年の仮想通貨暴落予想を的中させた大物投資家、ピーター・ブラントがTwitter上で以下の質問を投げかけ、投資家から反響を呼んでいる。
1. 4時間足でどのようなチャートパターンを描いているのか?
2. その場合の期待値は?
海外投資家の見解をいくつか紹介したい。
下目線
揉み合った後の下落継続パターンを予想する。弱気のベアリッシュ・フラッグを描くのではないか。
シンメトリカル(対称)・トライアングルだ。これを下にブレイクして急落する。
上目線
逆三尊(Inverted H&S)を形成した場合、次の目標は8,555ドル(91.7万円)のWr1ピボットになる。
コンパウンド・フルクラムだ。
ピーター・ブラントが提唱するcompound fulcrum bottomは、1970年代半ばの銅チャートで見受けられた、極めて稀な上昇チャートパターンとされる。
逆シンプソン相場(急落→揉み合い→急騰で全戻し)を予想する。
Josh Rager
なお、著名アナリストのRager氏は、以下のような見解を示している。
BTCの日足終値が8,300ドル(89万円)以下に留まったため、再び下降していくのではないか。
昨日の反発から一服して売りが入っており、本日は低調な相場を予想する。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します