「イーサリアムはコモディティ」米CFTC新会長、ETHデリバティブ取引の実現を支持
- 米CFTC会長がETHについて発言
- 米商品先物取引委員会(CFTC)のHeath Tarbert新会長が、仮想通貨イーサリアム(ETH)は「商品(コモディティ)」として判断していると言及。近い将来、米国でETHのデリバティブ商品が取引できるようにしたいとも語った。
ETHのデリバティブ商品が誕生か
米商品先物取引委員会(CFTC)のHeath Tarbert新会長は、イーサリアム(ETH)を「商品(コモディティ)」として判断していると、自身の見解を明らかにした。Yahoo Financeが開催したサミットの内容を報じた。
10月10日に開催されたYahoo FinanceのサミットでTarbert会長は、ETHはCFTCの監督下に置き、近い将来、ETHのデリバティブ商品を米国で取引できるようにしたいと語った。
また、「CFTCはビットコイン(BTC)を明確に商品(コモディティ)だと考えているが、ETHについては判断を説明してこなかった。個人の見解としては、ETHも商品だと思っている」とコメント。有価証券ではなく、コモディティに区分されるとの見解を明らかにした
Tarbert会長は、以前の技術革新と同様にデジタル資産についても米国がリーダシップを発揮することが重要であると強調。「ブロックチェーンとデジタル資産は米国にとって重要だと明言したい。普及拡大に向け、CFTCの新会長として米国が主導することを望んでいる」と語った。
技術と米国の役割の重要性に関する本発言については、「仮想通貨の父」として親しまれたCFTC前会長のChristopher Giancarlo氏も同意見であることが、The Blockとの最近のインタビューからも分かっている。
CFTCに関するイーサリアムへの見解では、コミッショナーBrian Quintenz氏は19年3月、ETHのデリバティブ商品のローンチを示唆。
仮想通貨の先物を初めとする新しいデリバティブ商品について意見を募集していることを明かしたほか、2018年にも「ビットコイン以外の仮想通貨、具体的にはETHとイーサリアムネットワークでの利用について技術の理解を深めたい」と、パブリックコメントの募集を行なうなど、前向きに市場の意見を取り上げる意向を示している。
一方、ETHが大型アップデートに伴い、PoWからPoSへとコンセンサスアルゴリズムを移行することで、市場操作などの新たな問題が生まれる可能性は懸念しているという。
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