仮想通貨取引所Bitfinex 本人確認手続きを厳格化

Bitfinexがコンプライアンス強化へ

仮想通貨取引所Bitfinexが、本人確認手続き(KYC)を厳格化していることが分かった。

本人確認済みのユーザーに送付したメールをTheBlockが確認したところ、Bitfinexは顧客の全アカウントを同じ基準で取り扱うようにしており、顧客情報の確認を強化しているという。

Bitfinexの技術責任者Paolo Ardoino氏はTheBlockに対し、常にコンプライアンスの改善に取り組んでいると説明。「そのためには顧客との継続的なコミュニケーションは欠かせない。例えば、有効期限を過ぎている本人確認書類の更新を依頼したり、取引の内容を明確にしたりといった取り組みだ」と語った。

Bitfinexは本人確認が済んでいるユーザーに対し、資産の入手元や利用方法の共有を求め、公共料金の請求書等で住所を証明するように依頼している。Ardoino氏は、入手した情報は全て機密情報として厳重に保管すると強調した。

また「本人確認が済んでいない顧客に対し一部の取引を認める一方で、全ての顧客が同じルールに従うように努めている」と説明している。

Bitfinexは今年6月にも、投資内容やその目的、また政府発行のIDや写真付き本人確認書類などを追加で提出するように顧客に依頼した。また今月、リアルタイムで取引を監視するため、ブロックチェーン分析企業Chainalysisのコンプライアンスツール「Chainalysis KYT(Know Your Transaction)」を導入している。

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