ビットコイン急騰で大幅反発した仮想通貨市場、Deribitコールオプションは短時間で25倍に

仮想通貨市況

17日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比6.50%高の76.5万円(7080ドル)まで上昇した。

下目線が増えるなか、サポートとして機能していた6500ドルを割り込まず急反発した。

16日の初動にて、最大手デリバティブ取引所のBitMEXで大口取引が観測されたほか、BTCの未決済建玉(OI)が急減しており、売り方を踏みあげるショートカバーも見て取れる。7200ドルの上値抵抗線で売りに押されたものの、一過性のもの(上髭を付け反落するシナリオ)には至らず、現時点では持続性を伴っている。

BTC情報アラート:BitMEX OI推移(中段赤線)

昨日需給の偏りを示唆していたBitMEXのFunding Rate(スワップ金利手数料)も大幅に解消され、再び逆転していることが確認できる。XBT/USD無期限取引に関して、8時間ごとに徴収・付与あれるもので、プラスの場合はロング支払いを示している。

bullbearanalyzer:BitMEXデータ

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リップル(XRP)やイーサリアム(ETH)など主要アルトも軒並み上昇しており、なかでも2020年にETH2.0の大型アップデートを控えるイーサリアム(ETH)は前日比12%高と上昇幅が顕著だ。

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17日コールが25倍に

海外大手デリバティブ取引所Deribitは17日、ビットコイン(BTC) の4月17日限月における7,000ドルコールオプションが、数時間で25倍に達したことを報告した。ボラティリティ大幅上昇を見込み、半減期に向けたオプション取引が活性化傾向にある。

オプション保有者が権利行使した場合、原資産価格と行使価格の差額に等しいキャッシュフローが発生する。ボラティリティ(価格変動)が急上昇する局面で原資産価格が行使価格を大幅に上回れば、限られたリスクで無限のアップサイドが期待できるため、短期のヘッジ手段として魅力的だとアピールした。

原油価格

3月のコロナショック以来、仮想通貨市場にも間接的な影響を及ぼす国際金融市場動向では、16日に一時18年ぶりの安値を記録したコモディティ(商品先物)の原油価格にも注目が集まった。

17日にかけて急騰したとの観測もあったが、これは表示上の問題で、先物限月の期先切り替えが影響したものとみられる。

sekai-kabuka.com

米ニューヨーク原油先物価格を確認すると20ドル前後で推移し続けており、大きな変化は見られない。

米NY原油先物

低迷する理由として、新型コロナウイルス(COVIT-19)の感染拡大に伴う移動制限および自粛により、ガソリン需要などが大幅に減衰していることが挙げられる。石油輸出国機構(OPEC)によれば、4-6月期の原油需要は、30年ぶり低水準に落ち込むと試算する。

米国で盛んなシェールガス(天然ガス)産業などに大きな経済的打撃を与え、資金繰り悪化に伴う破綻の連鎖などが懸念されており、米トランプ大統領も調整に余念がない。12日には、主要産油国が協調減産で歩調を合わせるなど、発端となったOPECプラスの交渉決裂による原油危機解消に努めているが、市場の反応は懐疑的だ。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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