ビットコインがメインストリームになる条件 億万長者らが議論

ビットコインは複雑すぎる?

億万長者で投資家のマーク・キューバンと、仮想通貨取引所「ジェミニ」のCEOを務めるウィンクルボス兄弟のテイラー・ウィンクルボスは、ビットコインについてツイッター上で議論を交わした。

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キューバンが、ビットコインは一般人が使用するには仕組みが複雑すぎると主張したのに対し、ウィンクルボスは何かの仕組みが複雑なことと、一般的にそれを使うことにはそれほど関係がないという方向で反論している。

ウィンクルボスは、キューバンが「デジタル・ゴールドとなるには、ビットコインは誰もが理解できるように簡単なものでなければならない」と論じているインタビュー記事にリンクを添付して反論した。

「ビットコインには、半減期やマイニングなど色々と特異な点がある、とキューバンはいうが、バスケットボールのルールはもっと特異で複雑だ、それでも皆はプレイしている」と述べた。キューバンは、NBAに所属するバスケットボールチームのダラスマーベリックスを所有している人物だ。

これに対してキューバンはこのように、ビットコインとバスケットの根本的違いを説明した。

バスケットボールは、子供たちを楽しませるために、ジェームズという名前の男が発明した、籠とボールだけを使うスポーツだった。ビットコインはコンピューターとアルゴリズムを使って匿名の者によって開始され、沢山の人が今もそれを巡って議論を繰り広げている。どちらが簡単なのか?

この議論を巡って、ツイッター上では様々なリプライが付き、「法定通貨は皆が使っているが、その仕組みを説明できる人はほとんどいない」や「バスケットボールのルールも充分に複雑」などの意見が挙がった。

またウィンクルボスも、ビットコインのUX(ユーザーエクスペリエンス)とUI(ユーザーインターフェース)の改善は、それが社会で広範囲に使用されるようになるには、決定的に重要なことだと認めている。

ビットコインの背後にある仕組みを万人が理解する必要はないが、クレジットカードのようにユーザーが気軽に使えるようになることが必要不可欠だ。

潜在的なメリットも

キューバンは、ビットコインがメインストリームで使われるようになるには「おばあちゃんが使用できるほど簡単になる必要がある」と主張している。

現在、様々なタイプの仮想通貨とそれらに関する様々な議論が行われており、混乱を招いているという。

しかし懐疑的な態度を取りつつも、キューバンが仮想通貨に可能性を見出している部分もある。

現在、中央銀行が大量に貨幣を増刷していることによって、グローバル規模のインフレが起きた場合、発行上限のあるビットコインは役に立つかもしれないとキューバンは見ている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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