はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大手マイナー2社、ビットコイン売却へ方針転換 理由は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • MARAとCoreがBTC売却方針へ
  • AIや運営資金への資本再配分を優先

マイナー大手が相次ぎ売却方針

ビットコインマイニング大手のMARAホールディングス(旧マラソン・デジタル)とコア・サイエンティフィックの2社が、保有するビットコイン(BTC)の売却を可能とする新たな事業方針を相次いで明らかにした。今週、米証券取引委員会(SEC)への最新の年次報告書(10-K)や、投資家向けの説明資料から判明した。

MARAは報告書において、バランスシート上の保有分を含めたBTCを、市場状況に応じて柔軟に売却できる方針への転換を公式に表明した。同社は現在、約5万3,822BTCを保有しており、今後は運営資金や資本配分の優先順位に基づき、機動的な売却を検討するとしている。

一方、コア・サイエンティフィックは、2026年中に保有するビットコインの「ほぼ全て」を現金化する計画を明文化した。同社は既に2026年1月に約1,900BTCを売却しており、現在の手元保有量は613BTCにまで減少している。

特にMARAの動向は、これまでのBTC保有戦略と鮮明なコントラストを成している。同社は2024年から2025年にかけて、BTC購入を目的とした転換社債を計3回、総額約22.5億ドル分も発行して積極的な買い増しを継続してきた。今回の売却容認は、「フルHODL(長期保有)」という方針を根本的に変えることになる。

一連の方針転換の背景には、マイニング報酬の半減による収益性の低下と、人工知能(AI)分野への爆発的な需要拡大がある。マイナー各社は、市場変動の激しい資産を「抱え込む」よりも、安定収益と成長が見込めるAIおよび高性能計算(HPC)インフラの構築に、資本を優先的に投下する戦略に移行している。

関連:ライオット2025年決算 総収益が過去最高に、AI・HPC事業へ本腰

この動きは短期的には市場への一定の売り圧力として意識される可能性がある。しかし長期的な視点では、マイニング企業がAI関連銘柄としての成長性を高め、強固なバランスシートを構築することで、企業価値を再評価されるポジティブな側面も機関投資家から注目されている。

専門家は、マイニング業界が「資産保有型」から「インフラ運用型」へと構造的な変革期にあると分析する。特にAI事業の成長資金(CAPEX)としてビットコインを活用する戦略は、資本効率の最大化を狙う大手マイナーにおける新たな業界標準となる可能性が高いと見られる。

関連:ビッグテック100兆円投資、ビットコインマイナーはAIスーパーサイクルを掴めるか

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/03 水曜日
14:45
ビットマインとストラテジー、含み損がそれぞれ89億ドル・76億ドルに=Lookonchain
オンチェーン分析のLookonchainが公開したデータによると、トム・リーのビットマインはETH541万枚で約89億ドル、マイケル・セイラーのストラテジーはBTC84万枚で約76億ドルの含み損を抱える。ETH・BTC相場の急落が両社の保有コストを直撃。
14:20
ビットコイン低迷の真因は「米株への資金集中」=バイナンス・リサーチが分析
バイナンス・リサーチは、最近のビットコイン価格低迷の原因を分析した。仮想通貨固有の問題ではなく、CBOE分散指数(DSPX)が史上3番目の高水準を記録するなか、AI・防衛・エネルギー株への資金集中がBTC市場から流動性を奪っている構図があると指摘している。
13:45
上場ビットコインマイナーのハイブ、年間売上高470億円突破 AIインフラ拡大
仮想通貨ビットコイン採掘企業ハイブが2026年3月期の通期決算を発表。売上高は前年比158%増加。BTCマイニングの拡大に加え、HPC・AI事業も成長している。
13:25
グレースケールHYPE現物ETF「HYPG」が6月4日に取引開始、米国で3本目のHYPE現物ETF上場に
グレースケールのHYPE現物ETF「HYPG」が6月4日にナスダックで取引を開始する。スポンサーフィーは0.29%で競合2本を下回り、直接保有とステーキング収益の両立を特徴とする。
12:13
コインベース、仮想通貨ENA購入でエテナに出資 提携も発表
エテナとコインベースが提携し、1億人超のユーザー基盤を活用したオンチェーン金融・貯蓄サービスの拡大に乗り出す。コインベース・ベンチャーズはENAを公開市場で取得し、初の投資に踏み切った。最初の取り組みは来週開始予定。
11:20
仮想通貨相場の冬に変化の兆候か、ビットワイズ幹部が指摘
ビットワイズの最高投資責任者は、仮想通貨市場について3つの見解を共有した。仮想通貨投資が逆張り投資になりつつあることや相場の冬に変化の兆候があることなどを指摘している。
10:55
「仮想通貨市場と株式の乖離が明確に」ウィンターミュートが背景を分析
ウィンターミュートが仮想通貨市場の週間レポートを公開。BTCとETHの下落とS&P500の連騰が対照的となる中、短期的な見通しを解説した。ハイパーリキッドの成長にも触れている。
10:28
SEC、仮想通貨規制の明確化へ転換 5カ年戦略に初明記
米SECがアトキンス委員長主導のもと2026〜2030年度戦略計画草案を公開。仮想通貨・ブロックチェーンへの明確な規制枠組み整備を最優先目標の筆頭に掲げ、CFTCとの管轄調整や執行方針の転換も明示した。
09:55
ビットコイン保有企業群、平均コスト7.8万ドルで含み損約12%に拡大
仮想通貨ビットコインの保有企業(DAT)企業群の平均取得コストが約7万8,777ドルに達し未実現損失率はマイナス11.9%以上となった。ストラテジーは2022年以来初めてビットコインを売却し、投資家の間では財務的な持続可能性への懸念が広がっている。
09:27
Bitcoin Japan CEO、ビットコイン取得について「時機を見て判断」
Bitcoin Japan CEOのフィリップ・ロード氏が6月3日、同社が現時点でビットコインを一切保有していないことをXで公表。ガバナンス・カストディ体制の整備を優先した理由と、AIインフラ等への投資方針も説明した。
09:05
ビットコイン100万円急落、7万ドル付近に積み上がったロングが一斉清算|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは6月2日から3日にかけて下落し、円建てでは一時100万円近い急落となった。背景には、世界最大級のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社によるビットコイン売却が市場に波紋を広げたことに加え、米国で審議が進むクラリティー法案の先行きに対する不透明感が依然として払拭されていないことがある。
07:45
「ステーブルコインの利用頻度が過去最高水準に」DWFラボが分析
DWFラボは、ステーブルコインや仮想通貨に関するレポートを公開。ステーブルコインについて、2025年以降は投機ではなく現実世界での実用が拡大していると述べている。
07:40
コインベース、プロシェアーズのステーブルコイン準備資産向けETF「IQMM」に出資
コインベースが、ジーニアス法に準拠したステーブルコイン準備資産向けの初のマネーマーケットETF「IQMM」を運用するプロシェアーズに出資した。ステーブルコインの準備資産インフラ整備を推進する戦略的投資。
07:13
米クラリティー法が上院立法カレンダーに掲載、本会議採決の見通し立たず
米仮想通貨市場構造法「クラリティー法」が上院立法カレンダーへの掲載に至った。ただし農業委員会案との統合作業が残っており、本会議採決には民主党7名の賛成確保が不可欠な状況だ。
06:35
米民主党議員、退職金口座の仮想通貨投資解禁に反対 労働省に規則撤回を要求
サンダース、ウォーレン両上院議員らは6月1日付書簡で、14.2兆ドルの401k退職金を仮想通貨などに開放するDOL規則案の撤回を要求。ボラティリティとトランプ家の利益相反を問題視している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧