WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ステーブルコインの利用頻度が過去最高水準に」DWFラボが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ステーブルコインのベロシティが49.7xと過去最高を記録
  • 送金・B2B決済など実用途での取引構成比が拡大

ステーブルコイン利用が増加

Web3のマーケットメーカーで投資会社のDWFラボ(DWF Labs)は2日、ステーブルコインや暗号資産(仮想通貨)に関するレポートを公開した。

現在はステーブルコインの実利用が増加したり、利用方法が変化したりしており、2025年以降は普及の新たなフェーズに入っていると指摘。今は投機ではなく現実世界での実用が拡大していると述べている。

関連記事:テザーの米国向けステーブルコインUSAT、4月末流通量が前月比約6.4倍に拡大

テザー傘下のUSATが2026年4月末時点で流通残高1億4,085万トークンを達成した。アンカレッジ・デジタル・バンクのアテステーションで確認された準備金は1億4,117万ドルで、全額を現金と米国債担保リバースレポが裏付けている。

今回DWFラボは最近の重要な動きの1つとして、米ドルのステーブルコインに特化しながら、普及が進むにつれてステーブルコインの利用が急激に加速していると指摘。そして、ステーブルコインにとって、よく目にする時価総額よりも現在重要な数字は「ベロシティ(velocity)」であると主張している。

同社は、ベロシティを「実際にどのくらい頻繁に使われているかを示す指標」と説明しており、この数字が例えば「20x」であれば「循環している個別のステーブルコインが年間で20回使われている(所有者が変わっている)」ことを意味するとしている。

そして、ベロシティが上昇しているということは、取引やトランザクションの量を促進するために、実際に資金が循環していることを示していることになると述べた。

そのベロシティの変化をDWFラボがグラフにしたのが以下の画像。DWFラボは、ボットの取引や高頻度取引、内部取引を抜いたデータ(ビザとAlliumが提供)を使い、ステーブルコインのベロシティが49.7xと最高水準に達していることを指摘した。

出典:DWFラボ

関連記事:FRBウォラー理事、ステーブルコインが米金融政策の影響を世界に拡大と発言

米連邦準備制度理事会のウォラー理事が5月31日、クロアチアの経済会議でステーブルコインの世界普及が米金融政策の波及効果を広げると発言。CBDCには懐疑的な立場を改めて示し、英中銀との見解の相違も浮き彫りになった。

使用方法の変化

DWFラボはさらに重要な点として、取引高の構成が変化していることを指摘。現在は取引所での活動ではなく、送金、企業間(B2B)の支払い、企業・消費者間(B2C)の支払いといった利用が急速に増えていると述べている。

この点について同社は、ステーブルコインで明確な構造的変化が起きていると主張。その上で、ステーブルコインの普及サイクルは3つに分けられると説明した。

まず1つ目のサイクルは、2019年から2021年までのフェーズ1。この時期のステーブルコインの使用は主に投機で、時価総額が増えてもベロシティは24×から28×の範囲で推移していたと述べている。

2つ目のサイクルは、2022年から2024年までのフェーズ2。DWFラボはこの期間を「ストレステスト」と名付け、テラ騒動やFTX破綻を例に挙げて、市場は防御体制に入ったと説明した。

そして、フェーズ2のベロシティは、テラ騒動・FTX破綻時に34.2×とピークになり、2024年の市場回復期に供給量が増えても31.0×の水準で安定していたと指摘。この時、ステーブルコインの大半は使われるというよりも待機したままだったと述べている。

最後に、3つ目のサイクルが2025年から現在までのフェーズ3。2025年以降は供給量の増加を取引高が上回り、ベロシティは49.7×であると見積もられている。

その上でDWFラボはステーブルコインについて、現在は投機ではなく現実世界での実用が拡大していると指摘した。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:25
仮想通貨スカイ価格5倍予想、オフチェーン中央銀行的存在=スタンダードチャータード
米銀行大手スタンダードチャータードがスカイ(旧メイカーダオ)の評価カバレッジを開始し、SKYトークンが2028年末までに現在の5倍の0.325ドルに達すると予想。融資枠拡大が投資家還元を左右する。
06:50
米8月CPI、コア指数が予想上振れ|ビットコインは急伸後反落
米労働省が発表した8月の消費者物価指数はコア指数が市場予想を上回り、FRBの利上げ観測を強めた。仮想通貨ビットコインとイーサリアムは発表後に上昇したものの上値を伸ばしきれず反落した。
06:15
クラリティー法案不成立でも規制明確化へ、コインベースCEOが見方示す
コインベースのアームストロングCEOは、クラリティー法案が不成立でも米規制当局による明確化は確実に進むとの見方を示した。
05:55
メタプラネット、株主意見を踏まえ第10回の潜在株式を41%削減
メタプラネットは第10回新株予約権の対象株式数を696株から410株に変更し、潜在株式数を41.1%削減すると発表した。新株予約権価値約2億2000万米ドルが消失し、完全希薄化後1株当たりビットコインは8.8%増加する。
05:00
メタプラネットが香港子会社設立へ、ビットコイン資産運用体制を強化
日本のビットコイン保有大手メタプラネットは香港に資産運用子会社を設立すると発表した。ビットコイン関連の資産運用機能をアジア地域に拡大し、米国子会社と連携した運用体制を構築する方針だ。
09/11 金曜日
17:32
ビットコイン市場が弱含み、変わらねば調整局面も=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が9月11日、ビットコインの需給動向を分析。現物・先物需要は減速し、機関投資家の指標も悪化。ビットコインETFは2カ月ぶりの大幅流出となり、早期に改善しなければ調整局面もあり得ると指摘した。
16:40
金融庁、4〜6月期の投資商品・暗号資産など詐欺勧誘1961件相談 8割超被害
金融庁が2026年4〜6月期の相談受付状況を公表。投資商品・暗号資産(仮想通貨)等の詐欺的投資勧誘の相談は1,961件、うち1,616件(8割超)で被害発生。暗号資産等の相談は1,374件で前期比92件減。
16:14
ブロックストリーム、リキッド攻撃者への身代金拒否を表明
ブロックストリームが公式X声明で、リキッドネットワークから窃取された約4,000BTCのビットコインについて、攻撃者側への身代金支払いを明確に拒否すると表明。法執行機関や取引所と連携した追跡・法的措置の継続方針を示した。
15:10
イーサリアム、Glamsterdamのテスト実装日を暫定決定
イーサリアム開発者は9月3日、次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にSepoliaで暫定実装すると決定。テストネットは未完成のまま日程を設定し、バグも見つかっており本番適用の時期は流動的だ。
13:45
イーサリアム、耐量子プライバシー取引のコスト99%超削減案|ヴィタリックが解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、耐量子署名・プライバシー取引のガス代を大幅削減する新提案「EIP-8288」を紹介した。次期アップグレード「I-star」での採用を視野に、コストを数万ガス規模まで抑える仕組みを解説した。
13:25
欧州金融団体ら、トークン化資産の上限撤廃を要求 拡大続く市場に規制が足かせ
ナスダックなど欧州26団体が、EUの分散型台帳技術パイロット規制におけるトークン化資産の時価総額上限撤廃、または引き上げを求める書簡を提出した。
11:33
英国上院、仮想通貨戦略の策定義務化案を可決 規制競争で欧米に対抗
英国上院は9月9日、仮想通貨・ステーブルコイン・トークン化証券を含むデジタル資産戦略の策定を財務省に義務付ける修正案88を194対138で可決した。EU・米国で規制整備が先行する中、法案は労働党の反対を押し切り英下院での審議に移る。
11:00
マネーグラム、ステーブルコインカードをローンチ
マネーグラムは、ステーブルコインを使用できるマネーグラムカードをローンチ。仮想通貨ステラのブロックチェーンを採用しており、コロンビアから段階的に提供を広げる。
09:59
ステーブルコイン、しきい値上昇で銘柄数が急減=アークインベスト
ステーブルコインは規模が大きいほど生存者が絞られるネットワーク効果が働く。アークインベストのヴァレンテ氏によると、1000億ドル級はテザーとサークルの2社体制に向かう可能性がある。各階層の推移を整理した。
09:45
リップル社、企業財務AI「Gスマート」を機能拡張 人間によるガバナンスなどを強化
リップル社が財務管理プラットフォーム「リップル・トレジャリー」組み込みのAI「Gスマート」を拡張した。予測・リスク管理などの領域で企業ポリシーに基づく機能を追加している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧