WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン低迷の真因は「米株への資金集中」=バイナンス・リサーチが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • BTCはAI・防衛・インフレヘッジいずれのテーマにも該当せず
  • テーマ株への資金シフトでBTC転落

米株市場が生む「資本のブラックホール」

バイナンス・リサーチは2日、最近のビットコイン(BTC)価格の低迷に関する分析をXに投稿。仮想通貨独自の要因ではなく、米株式市場における極度の資本集中が主な原因である可能性を指摘した。

バイナンス・リサーチ内容

出典:バイナンス・リサーチ

分析では、CBOE分散指数(DSPX)が42を記録し、史上3番目に高い水準となったことを主要指標として挙げている。DSPXは、S&P500指数オプションと個別株オプションの価格から算出される指数で、S&P500構成銘柄間の値動きの分散(バラつき)の大きさを測定するものだ。数値が高いほど、銘柄間の値動きの乖離が大きいことを示す。

バイナンス・リサーチは、DSPXの高い数値がS&P500内部での資金の極度集中を意味すると分析。少数の人気銘柄がすべての資金流入を吸収する「資本のブラックホール」を形成し、「ビットコインへの投資は脇役に追いやられる」と指摘した。

株式市場の一部で非常に高いリターンが生まれると、投資資金はその銘柄やテーマに集中して流入。ビットコイン市場からの流動性が吸い上げられ、ビットコインが下落するという流れをたどる。

バイナンス・リサーチは、歴史がこのパターンを明確に裏付けているとして、以下の事例を示した。

  • 2015年:FAANG銘柄とバイオテクノロジー株への資金集中→ BTC 20%下落
  • 2016年:ディフェンシブ銘柄(生活必需品、公共事業セクター)への資金シフト→ BTC 18%下落
  • 2018年:景気後期のFAANG相場→ BTC 68%下落
  • 2022年:エネルギー株への資金集中→ BTC 50%下落
  • 2025年第4四半期:AI・半導体関連株の上昇相場→ BTC 39%下落
  • 2026年第2四半期:AI・防衛・エネルギーへ資金シフト→ BTC 11%下落(進行中)

バイナンス・リサーチは、ビットコインが現在、かつてない規模で複数の投資テーマへの資金流出圧力にさらされていると指摘する。成長資金はAIや先端技術関連へ、地政学リスクへの備えを目的とする資金は防衛・エネルギー関連へ、さらにインフレヘッジを求める資金はコモディティ市場へと向かっている。

ビットコインはAI・防衛・インフレヘッジという3つの主要テーマのいずれにも分類されず、現在の投資資金配分から取り残されている状況だという。

関連記事:「仮想通貨市場と株式の乖離が明確に」ウィンターミュートが背景を分析

ウィンターミュートが仮想通貨市場の週間レポートを公開。BTCとETHの下落とS&P500の連騰が対照的となる中、短期的な見通しを解説。

今後の展望

しかし、ビットコインは歴史的にこうした株式主導の局面が終了すると必ず回復してきたとバイナンス・リサーチは指摘する。

CBOE分散指数(DSPX)がピークを迎えた後、仮想通貨市場に固有の問題がなく、資金流出が他分野への集中によるものだった場合、ビットコインの底打ちまでの期間は0〜20週間(中央値約2週間)と比較的短い傾向にあると分析している。

関連記事:仮想通貨相場の冬に変化の兆候か、ビットワイズ幹部が指摘

ビットワイズの最高投資責任者は仮想通貨投資が逆張り投資になりつつあることや相場の冬に変化の兆候があることなどを指摘。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:25
仮想通貨スカイ価格5倍予想、オフチェーン中央銀行的存在=スタンダードチャータード
米銀行大手スタンダードチャータードがスカイ(旧メイカーダオ)の評価カバレッジを開始し、SKYトークンが2028年末までに現在の5倍の0.325ドルに達すると予想。融資枠拡大が投資家還元を左右する。
06:50
米8月CPI、コア指数が予想上振れ|ビットコインは急伸後反落
米労働省が発表した8月の消費者物価指数はコア指数が市場予想を上回り、FRBの利上げ観測を強めた。仮想通貨ビットコインとイーサリアムは発表後に上昇したものの上値を伸ばしきれず反落した。
06:15
クラリティー法案不成立でも規制明確化へ、コインベースCEOが見方示す
コインベースのアームストロングCEOは、クラリティー法案が不成立でも米規制当局による明確化は確実に進むとの見方を示した。
05:55
メタプラネット、株主意見を踏まえ第10回の潜在株式を41%削減
メタプラネットは第10回新株予約権の対象株式数を696株から410株に変更し、潜在株式数を41.1%削減すると発表した。新株予約権価値約2億2000万米ドルが消失し、完全希薄化後1株当たりビットコインは8.8%増加する。
05:00
メタプラネットが香港子会社設立へ、ビットコイン資産運用体制を強化
日本のビットコイン保有大手メタプラネットは香港に資産運用子会社を設立すると発表した。ビットコイン関連の資産運用機能をアジア地域に拡大し、米国子会社と連携した運用体制を構築する方針だ。
09/11 金曜日
17:32
ビットコイン市場が弱含み、変わらねば調整局面も=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が9月11日、ビットコインの需給動向を分析。現物・先物需要は減速し、機関投資家の指標も悪化。ビットコインETFは2カ月ぶりの大幅流出となり、早期に改善しなければ調整局面もあり得ると指摘した。
16:40
金融庁、4〜6月期の投資商品・暗号資産など詐欺勧誘1961件相談 8割超被害
金融庁が2026年4〜6月期の相談受付状況を公表。投資商品・暗号資産(仮想通貨)等の詐欺的投資勧誘の相談は1,961件、うち1,616件(8割超)で被害発生。暗号資産等の相談は1,374件で前期比92件減。
16:14
ブロックストリーム、リキッド攻撃者への身代金拒否を表明
ブロックストリームが公式X声明で、リキッドネットワークから窃取された約4,000BTCのビットコインについて、攻撃者側への身代金支払いを明確に拒否すると表明。法執行機関や取引所と連携した追跡・法的措置の継続方針を示した。
15:10
イーサリアム、Glamsterdamのテスト実装日を暫定決定
イーサリアム開発者は9月3日、次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にSepoliaで暫定実装すると決定。テストネットは未完成のまま日程を設定し、バグも見つかっており本番適用の時期は流動的だ。
13:45
イーサリアム、耐量子プライバシー取引のコスト99%超削減案|ヴィタリックが解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、耐量子署名・プライバシー取引のガス代を大幅削減する新提案「EIP-8288」を紹介した。次期アップグレード「I-star」での採用を視野に、コストを数万ガス規模まで抑える仕組みを解説した。
13:25
欧州金融団体ら、トークン化資産の上限撤廃を要求 拡大続く市場に規制が足かせ
ナスダックなど欧州26団体が、EUの分散型台帳技術パイロット規制におけるトークン化資産の時価総額上限撤廃、または引き上げを求める書簡を提出した。
11:33
英国上院、仮想通貨戦略の策定義務化案を可決 規制競争で欧米に対抗
英国上院は9月9日、仮想通貨・ステーブルコイン・トークン化証券を含むデジタル資産戦略の策定を財務省に義務付ける修正案88を194対138で可決した。EU・米国で規制整備が先行する中、法案は労働党の反対を押し切り英下院での審議に移る。
11:00
マネーグラム、ステーブルコインカードをローンチ
マネーグラムは、ステーブルコインを使用できるマネーグラムカードをローンチ。仮想通貨ステラのブロックチェーンを採用しており、コロンビアから段階的に提供を広げる。
09:59
ステーブルコイン、しきい値上昇で銘柄数が急減=アークインベスト
ステーブルコインは規模が大きいほど生存者が絞られるネットワーク効果が働く。アークインベストのヴァレンテ氏によると、1000億ドル級はテザーとサークルの2社体制に向かう可能性がある。各階層の推移を整理した。
09:45
リップル社、企業財務AI「Gスマート」を機能拡張 人間によるガバナンスなどを強化
リップル社が財務管理プラットフォーム「リップル・トレジャリー」組み込みのAI「Gスマート」を拡張した。予測・リスク管理などの領域で企業ポリシーに基づく機能を追加している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧