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上場ビットコインマイナーのハイブ、年間売上高470億円突破 AIインフラ拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 2025年度のビットコインマイニング量は2,885BTCで前年比104%増
  • 2028年末に6.6億ドルのARR達成を目標に掲げる

売上高が前年比158%増加

カナダの暗号資産(仮想通貨)マイニング企業ハイブ・デジタル・テクノロジーズ(HIVE Digital Technologies)は1日、2026年3月31日を期末とする年間決算を発表した。総売上高は2億9,780万ドル(約476億円)で、前年比158%増加している。

バランスシートに保有するビットコインを減らしたことも報告した。

仮想通貨事業の収益は、稼働中のハッシュレート(計算能力)が約4倍に増加したことと、平均ビットコイン価格の上昇により、前年比164%増の2億7,830万ドルに達した。

また、平均ネットワーク難易度が約42%上昇したが、年度中に2,885BTCをマイニングしている。2025年の1,414BTCから104%増加した格好だ。3月31日時点で、同社の総稼働ハッシュレートは25.1EH/s(エクサハッシュ/秒)だった。

ビットコインのネットワーク難易度とは

採掘難易度・ディフィカルティとも呼ばれる。マイニングで新しいブロックを生成する際の難しさを数値化したもの。ビットコインのネットワークではブロックの生成間隔を約10分に保つために難易度が自動的に調整される。

ハイブは仮想通貨マイニングからAI・高性能コンピューティング(HPC)インフラへの多角化を加速させているところだ。

同社のHPCホスティングサービス事業は年間1,950万ドル(約31億円)の収益を生み出し、2025年の1,000万ドルから94%増加している。これは、NVIDIA H200 GPUクラスターの導入と、GPUマーケットプレイスにおける需要が旺盛なことによるものだった。

ハイブの共同創業者兼執行会長、フランク・ホームズ氏は「当社はビットコインとAIという2つの強力なテクノロジートレンドの交差点に事業を置いている」として、次のようにコメントした。

当社は、GPUクラウドコンピューティングとAIインフラに投資した最初の上場BTCマイナーの1つとして、数年前から多角的なデュアル(二重)エンジン成長戦略の構築に着手してきた。

2026年度には、両側面を大幅に拡張し、ビットコインマイニングのハッシュレートを6.5 EH/sから25.1 EH/sまで成長させると共に、契約済みHPC年間経常収益(ARR)を3,500万ドル(約56億円)まで伸ばした。

また、2028年末までに6億6,000万ドル(約1,060億円)のARRを達成する目標を掲げており、その道筋で中心となるのは、トロントに計画中の320メガワットのAIギガファクトリーだとも続けた。

民間所有としてはカナダ最大規模のAIインフラプロジェクトであり、AIへの高まる需要を最大限に活用できると考えていると述べる。カナダ、スウェーデン、パラグアイで稼働中の電力容量は440メガワットで、すべてグリーンエネルギーで生み出しているとも指摘した。

関連記事:ビットコインマイニング企業HIVEの子会社、カナダ最大級のAIギガファクトリーをトロントで建設へ

HIVEデジタル・テクノロジーズの子会社BUZZ HPCはトロント大都市圏に320MWのAIギガファクトリーを建設する。

ビットコインを331枚売却

ハイブは2026年1~3月の四半期には調整後EBITDAで900万ドル(約14億円)の損失を計上した。背景には、ビットコインが昨年10月の史上最高値から急落したことによるハッシュプライス(計算能力あたりの利益)の圧縮などを挙げている。

こうした状況の中、同社は1~3月期中にバランスシートから331ビットコインを削減。2025年12月31日時点で保有していた481BTCから、総保有量は150BTCに減少した。

最近のAI事業での資金需要などを背景に、競合のマラソンなどもビットコインを市況に応じて売却する方針に転換しているところだ。

関連記事:米大手マイナー2社、ビットコイン売却へ方針転換 理由は?

ビットコインマイニング大手のMARAとコア・サイエンティフィックがAIインフラへの投資や運営資金の確保を優先し、従来の「抱え込み」戦略から脱却。

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