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ビットコインマイニング企業HIVEの子会社、カナダ最大級のAIギガファクトリーをトロントで建設へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 320MW・約4,050億円規模のAI施設を計画
  • 2027年下半期の稼働を目標に土地取得済み

トロントに320MW AIギガファクトリー

カナダの仮想通貨マイニング企業HIVEデジタル・テクノロジーズの完全子会社BUZZ HPCは5月18日、トロント大都市圏(GTA)に320MWの電力供給能力を持つ産業規模のAIインフラ施設(AIギガファクトリー)を建設すると発表した。

BUZZ HPCは主要区画(約21エーカー)を4,600万カナダドル、隣接区画(約4エーカー)を1,200万カナダドルで取得し、合計約25エーカーの連続した用地を確保した。総投資額は約CAD35億ドル(約4,050億円)で、フル稼働時には10万基超のGPUを収容し、カナダ最大級のAIギガファクトリーとなる見込みだ。稼働目標は2027年下半期だという。

同プロジェクトは、ジェフリー・ヒントン氏の研究拠点であるトロント大学・ベクター研究所と、ウォータールー大学を擁するウォータールーを結ぶ100キロ圏内に位置する。

HIVEのエグゼクティブ・チェアマンのフランク・ホームズ氏は「カナダはディープラーニング(深層学習)の生みの親を輩出しながら、工場を借り続けてきた。その時代は終わった」と発表文の中で述べた。

AIシフトと国内主権インフラの意義

HIVEは仮想通貨マイニングからAI・高性能コンピューティング(HPC)インフラへの転換を加速させている。同社は先月7,500万ドルの転換社債を調達してGPU購入とデータセンター拡張に充て、3月にはスウェーデンのボーデン施設でASICビットコインマイニングの段階的終了とAI特化型データセンターへの転換を開始した。

社長兼CEOのアイドン・キリック氏によると、HIVE全体のグローバル電力容量は既存稼働施設と開発パイプラインを合わせて850MW超に達する。

今回のGTA施設はブリティッシュコロンビア州・マニトバ州・オンタリオ州・ケベック州・ニューブランズウィック州にまたがるBUZZの国内AIプラットフォームの中核と位置づけられる。BUZZ HPCのクレイグ・タバレス社長兼COOは「カナダがAIをリードするには、国内に知性を生み出す工場が必要だ」と述べた。現時点でBUZZは5,500基のGPUを稼働中で、ニューブランズウィック州グランドフォールズの70MW施設と合わせ、約13万基のGPU開発パイプラインを持つ。

今後の焦点は、大規模な資金調達のスキーム具体化と2027年下半期という稼働目標の達成可否だ。ライオット・プラットフォームズやテラウルフなど同業他社もHPC事業拡張を急いでおり、北米におけるAIインフラ競争の中でBUZZがどの程度の規模と速度で構築を進められるかが注目される。

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