ビットコイン投資信託、投資額が20年上期に約90%増加=グレースケール

GBTCの投資額

米大手仮想通貨(暗号資産)ファンド「グレースケール」のビットコイン投資信託(GBTC)における投資額(米ドル)が、2020年上半期に約90%増加したことが分かった。

機関投資家からの需要の高まりだけでなく、ビットコイン(BTC)の価格が上昇したことが要因だ。

今回SECに提出した年次報告書によると、2019年末の投資額は約18.7億ドル(約1998億円)。これが2020年Q2(4月から6月)の終わりには、約35億ドル(約3740億円)まで増え、16億ドル(約1700億円)超も増加した。

BTCの数量で見ると、19年末は約26.1万BTCだったが、Q2には約38.7万BTCまで増加。半年で12万5531BTCの増えたことになり、6月30日のBTC価格である9200ドル(約98.3万円)で計算すると、11.5億ドル(約1229億ドル)超の増加となる。

11.5億ドルの増加だと上述した増加額と一致しないが、この不足分がBTC価格の上昇だ。昨年12月31日のBTCの価格は約7200ドル(約77万円)だった。

グレースケールの動向

GBTCを初めとするグレースケールの投資信託は、最近一段と需要が高まっている。

特に20年Q2の投信全体の資金流入額は過去最高の9億580万ドル(約970億円)を記録。前回最高値だった20年Q1の流入額の約2倍増となった。機関投資家からの資本流入が8割を超えている。

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グレースケールは先月に財務顧問向けのウェビナーを開催したり、今月にはSECにイーサリアム投資信託(ETHE)の登録申請を行うなど、自社製品の普及拡大に努めている。

また今月からテレビCMを全米で放映。30秒間のCMでは、貨幣がどのように進化してきたかを描き、コロナ禍の経済対策に伴うインフレ政策に言及。「だからこそ、デジタル通貨の時代がきた」と、GBTCの存在をアピールした。

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参考資料 : SEC

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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