Swell失望売りのXRP(リップル)にクジラ買い観測、ビットコインは上昇機運の条件揃う
XRP(リップル)好転の兆しか
仮想通貨XRP(リップル)は、前日比1.54%高の25.9円に。
同銘柄は、8月初旬の最高値0.33ドルから、直近最低値0.22ドルまで30%以上大幅下落していた。三角持ち合いを上抜けするかどうかも着目される。
XRPは、直近2ヶ月間下降チャネルで推移するなどメジャーアルトでもひときわ弱い推移を見せており、年々感度が低下傾向にあったRipple主催の国際カンファレンス「Swell」でも、ついに下落トレンドを打ち破ることは叶わなかった。
しかし、本日にかけてSwell後の失望売りを吸収して反転しつつある。
cryptobriefingのアナリストAli Martinezは、「並行チャネル上限を上回れば、(ブレイクアウトの上値余地から割り出した1つ上のチャネル)0.3ドル(31.6円)が視野に入る。ただし、これを否定された場合は0.2ドル(21.2円)までの調整を覚悟する必要もある。」との見立てを示した。
仮想通貨の行動分析プラットフォーム「Santiment」のデータによれば、Swell直前の10月13日以来、100万XRP〜1000万XRP以上を保有する14頭のクジラがXRPネットワークに参戦したことがわかった。
18年1月に400円を記録したXRPは、20年3月のコロナショックで一時12円を割り込むなど大暴落。10月20日現在は25.8円まで回復したが、含み損のまま塩漬けにしている投資家も多くいるとみられ、上値の重さが目立つ銘柄だ。
下落局面で買い向かった大口投資家の存在は、米リップル社の投資部門Xpringが出資する「Flare Networks」によるXRPホルダーへの「Sparkトークン」付与などが背景にある可能性もある。
Sparkトークン分配量を決定する「権利確定日(スナップショット)」は20年12月12日を予定するが、XRPを取り扱う日本国内取引所の対応はいずれも「保留」となっており、Sparkトークンの取り扱いについて、金融庁など関係当局と対応検討中とみられる。
関連:「Flare Networks」XRP保有者へのSparkトークン付与、取引所ごとの対応方針一覧
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ビットコインは上昇トレンドを示唆
20日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+2.11%の123.4万円(11,700ドル)に。
ここへきて、テクニカル・ファンダ両面で、高値更新の条件は揃いつつある。
足元ではBitMEXやOKExで立て続けに悪材料が出て急落するも下値は限定的。9月上旬に10,000ドルを防衛してから徐々に下値を切り上げ、11,100ドルへのリターンムーブでレジサポ転換を確認した。
先物市場の金利動向やオンチェーンデータの需給面でもロング優勢を示唆。7月下旬の上昇トレンドを後押しした移動平均線(25MAと75MA)がゴールデンクロスしかけており、パーフェクトオーダー成立目前となっている点も強気材料といえる。
ファンダメンタルズでは、やはり新型コロナのパンデミックで「世界情勢」が一変したことによる影響が著しい。
大規模金融緩和(量的緩和)で米ドルの価値が中長期的に毀損し、世界経済の不確実性に対するインフレヘッジが求められるなか、上場企業が相次いでビットコインの大量保有報告を開示した。金(ゴールド)同様のオルタナティブ資産として、ポートフォリオにビットコインを組み入れる動きが顕在化し始めたと言える。
直近では、Twitterのジャック・ドーシー率いるSquare社が、自社ポートフォリオの1%に約4,709BTCを組み入れたことを発表。ビジネスインテリジェンス企業MicroStrategy社は、8月〜9月に計38,250BTC(約450億円)購入したことを発表している。
仮想通貨取引所Geminiの共同創設者であるTylerWinklevossは、これらの動きについて「彼らは先見の明がある。いわば、ビットコイン市場へと押し寄せる資本の津波だ。これは始まりにすぎない。」との見解を示した。
海外アナリストChase_NL(@Chase_NL)は、「1BTC=13,000ドルは射程圏にある。現在、(何度か跳ね返された)12,000ドルラインの大きな抵抗帯に直面しているが、13,000ドルを超えれば青天井モードに突入する可能性がある」などと期待を示した。
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